熊本教育ネットワークユニオン

活動の報告と相談の窓口です。またブログ担当者の学習の跡でもあります。過去の記事をご覧になるときは下のメニュー欄をクリックください

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文芸

春を待つ 

春を待つ (1) 里山に雪が降る 細い糸が 樹々に吸い込まれてゆく いくら降っても もう山々を白くすることはないだろう あの時―、 言葉は何の意味も持たなかった (2) 一年を通しておおむね濃密な樹林に覆われているこの山並みも、晩秋から初冬へかけての…

 また山に入る

また山に入る 無為に毎日を過ごしている訳ではあるまい。目の前に刻々と変化する日本の政治、大きなうねりとなろうとする世界の動きがある。多少の教養人であることを自負する身であれば、これらのことに無関心であることはできない。かと言って、巨大な国を…

「・・・と思っていて」は変だと「思っていて」

「・・・と思っていて」は変だと「思っていて」 「・・・と思っています。」と断定せずに、「・・・と思っていて、・・・」という表現が始まったのはいつからだろうか。初めてこの表現と出会ったのは、今から七年前、安保法制反対で国会周辺を幾重にも取り巻いた「S…

ワックスがけとマイナンバーカード

ワックスがけとマイナンバーカード 先日、家のフローリングのワックスがけをした。妻の指示の元、朝から午後3時前くらいまでかかった。以前は年に2回、5月の連休と12月に行っていた。家も住人も、くたびれてきて、年1回となった。 最初に、1階の椅子…

落ち葉の尾根

落ち葉の尾根 頂上へ、その稜線へとつながる尾根は緩やかで、目にも心にも安らぎを与えてくれる空間だった。人の世が奸知と喧噪にまみれているので、鳥や小さな獣たちしか住まないこの緑の世界は、訪れる者を優しい気持ちにしてくれるのかもしれない。人間の…

侏儒の呟き(8)

侏儒の呟き(8) ○「共に学問の奥義を究めながら、Aは事実に蓋をする者、Bは公に危険を知らしめる者。斑目春樹と小出弘章。」このような文章をおよそ10年前に書いた記憶がある。福島原発が壊滅状態となり、今後の原子力政策をどうすべきか、日本国中に…

一瞬の天体ショー・・・宇宙の歴史138億年

一瞬の天体ショー・・・宇宙の歴史138億年 11月8日は皆既月食だった。今回は442年ぶりの惑星食だそうで、テレビでも新聞でも、えらく盛り上がっていた。「天王星の惑星食」は弥生時代以来だと言う。宇宙空間と時間との関係に思いを馳せた。 夕食後…

秋づくし

秋づくし 今朝10時過ぎに玄関のチャイムが鳴り、檀那寺の若住職が立っていた。えーっ、屋根・壁の塗装をしている最中なので「今月の命日はお寺での回向をお願いします」とSMSでお願いし「了解」をいただいていたのに(^_^;)!・・・折角おいでいただいたので、…

秋はそぞろに……

秋はそぞろに…… 本当はもっと豊かに過ごしたいのです。とらうとさんが紹介してくれたように、「まなこを閉じて想いみる」べき秋がそこにあるのですから。柔らかな光、青く澄んだ空、日に日にしゃれた造形で遊ぶ白い雲たち。その後には、ばら色とも茜色とも呼…

やっと「秋」がやってきた

やっと「秋」がやってきた 「馬追虫(うまおい)の髭のそよろに来る秋はまなこを閉じて想ひみるべし」(長塚節) 馬追の髭、繊細な髭を「そよ」と動かすように秘やかに秋はやってくるものです。目を閉じて秋の気配を感じ取るという歌は、この国で古来多く詠…

言葉は変わるものだと言うけれど

言葉は変わるものだと言うけれど 新聞によると、2021年度の国語世論調査で「 走るのがすごく速い」を「すごい速い」と言う人は59.0% とあった。また、他人が「すごい」 を使うのが気にならない人が79.2%だそうだ。 私は使っていないつもりだが、 他人が言…

侏儒の呟き(6)~夏のつぶやき、あれこれ~

侏儒の呟き(6)~夏のつぶやき、あれこれ~ ○対話、交渉、その他緊張を緩和する道はいくつかあろうが、成功しなければそれは大抵相手への非難で終わる。対立が深まり攻撃が正当化される。平時なら理性のもとに抑えられているものが、戦時になると途端に頭…

夢のその先は……(その1)

夢のその先は……(その1) (1) 夢を忘れてはいけない。夢は常に見続けていなければならない。そう思ってまた山に入るのである。だがなぜか、春の山は人を容易に夢想の世界に遊ばせてくれない。うつらうつらして、眠気があるのに深い眠りに入れない。何だ…

野の鳥に寄せて

野の鳥に寄せて 「山を始めて一年です。何か趣味を持ちたいなと思って始めました。」 ―それはいい趣味を持ちましたね。 (と大いに褒める。が、この男性、山の知識はほとんどないようだった。) 「正面の、あの尖った山は何ですか。」 ―あれは甲佐岳です。 …

「岩宿の発見」・・・五十年前の文庫本

「岩宿の発見」・・・五十年前の文庫本 ▲ベッドに横になると本を手にする。以前は夢中になって睡眠不足という事態も引き起こしたが、さすがに今は、短時間で睡魔の前に玉砕する。おおかたは購入したてを読むのだが、時には、「もう一度読んでみませんか」と…