熊本教育ネットワークユニオン

活動の報告と相談の窓口です。またブログ担当者の学習の跡でもあります。過去の記事をご覧になるときは下のメニュー欄をクリックください

MENU

譚詩二編

執行委員Sさんは詩人です。送られてきましたので紹介します。

 

 譚詩二編


里山に雪が降る
細い糸が
樹々に吸い込まれてゆく
いくら降っても
もう山々を白くすることはないだろう
ーあの時
言葉は何の意味も持たなかった


秋風がくすぐったいので
もうどうにも堪えきれなくなって
木の葉が落ちてゆく
染め上げた美しさのままに
コケットの微笑をふり撒いてゆく
地面に落ちてもしばらく
木の葉たちは笑い続けるだろう

 

 

編集者から : 是非、感想をお寄せください。