1学期期末考査で初めて「デジらく採点」 というソフトを使って採点をした。 常勤の先生方の一部が試行ということで使い始めたそうだ。 問題作成はしたが、 提案された同科目担当の先生に解答用紙作成と採点設定をしてもら い期末考査に臨んだ。
設定に関してはよくわからなかったが、使っている先生方からは「 設定が終われば、採点は早く済み、採点間違いも少ないですよ」 と言われた。考査終了後、組・ 番号をマークした専用様式の解答用紙を全クラス分スキャナーで読 み取りをしてもらってから、いざ採点となった。
1クラス分の画像データを読み込むと、 同じ問題の解答が画面に全員分出てくる。 それをキーボードのFで○とJで×をつけていく。そして、○ をしたものと×をしたものをそれぞれまとめて表示できる。 そこで、採点が間違っていたら訂正ができる。 記号でも語句でも文章でも解答ごとにこの操作を繰り返していくと 合計は自動的にできるというわけである。マークシートとは違い、 正誤判定はあくまでも採点者である。 プリンターで縮小印刷した答案の画像に○×と配点・ 合計点がついた用紙と直接記入した解答用紙の両方を生徒に返却し た。
私の場合結果的に、時間はそれなりにかかり、 採点ミスも少し出た。慣れないこともあるが、 かなり疲れてソフト名にある「らく」とはならなかった。 新採以来赤ペンで採点してきたので、 画像を見比べて採点する頭の回路がそう簡単にはできない。 35年以上前に初めてPCでワープロソフトを使ったときに手や指 も頭もとてもくたびれたことを覚えている。ところが、 今はワープロ無しには授業プリントや試験問題や文章も作れなくな ってしまっている。
このソフトを使用している科目は多くはないので試行のままで終わ るかもしれない。ともあれ、 定年の歳からガラケーをどうにか使い始めて、 スマホもSNSもほとんど縁のない私が、 このゲームみたいな採点やこのブログに寄稿をしたりするのも時代 の進展なのだろうか。 不出来な解答に自分の言い訳も込めて文句を言いながら赤ペンで採 点する私のような教員の姿も変わっていくのだろうか。
(熊本教育ネットワークユニオン true myself)