侏儒の呟き
(1)権力について。国を動かすにあたって、何千何万もの頭脳が永田町と霞ヶ関に集まっている筈である。にも関わらず、度々、一農夫や漁師が嗤ってしまうような愚かな政策が公けにされることがある。権力とはいかに叡知を蔑ろにするものであるか。
(2)権力が真善美を具現化するものであるならば、国民は喜んでそれを受け入れるだろう。だが現実は、悉くそれらを打ち消す形で現れる。各分野、レベルの市民国民が助言をしても権力は耳を塞ぐ。切実な願いを訴えても冷徹に拒否してしまう。おまけに表現する力に乏しいので、権力は愚鈍な顔を晒す場面がとても多い。