熊本教育ネットワークユニオン

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朝日新聞連載『危機宰相 メルケルの遺産』に思う

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朝日新聞の国際欄に『危機宰相 メルケルの遺産』が連載されています。国政の場から引退することを宣言してもなおメルケル首相の働きは大きく、依然として国内外でのリーダーシップを発揮しておられます。新聞の連載を読むと、「隣の芝生は青い」のか、「ない物ねだりは無駄」とあきらめるかとため息が出そうなのは私だけでしょうか。

多くの人が我が国の首相に「国民に届く訴え」を望んでいます。ご本人は「丁寧に説明したい」というが、伝わらない毎日です。

▶昨日、ある共済組合のパンフレットが来て、眺めていました。スペシャルインタビュー ヤマザキ マリさん(漫画家・文筆家・東京造形大学客員教授)というコーナーがあり、次のように語られました。要約せずに、そのまま引用します。

「ドイツのメルケル首相は、まっすぐ前を見て『そこに座っているあなた、そこで医療に従事して頑張ってくれているあなた、ありがとう』というふうに二人称で激励します。そして、「大丈夫、がんばりましょう。きっと乗り越えられるわよ」と説得力ある言葉をかけます。」(二人称で語るリーダーの安心感)

 なるほど、人事で脅し、それで人を動かせると思う御仁とはやはり違うようです。ヤマザキさんは大陸で国のリーダーの資質には個々に考えを持ち合わせた人々をまとめる力が要るし、持ち合わせていると言っています。

グローバル化は情報のグローバル化により、地理的・物理的境界をさらにうすめ、低くしていっています。海に囲まれているなど思っていたらとんでもないことです。

注)今日の新聞の広告にヤマザキ マリさんの著書『ムスコ物語』(幻冬舎)がありました。読んでみたい本です。   (kob)