熊本教育ネットワークユニオン

活動の報告と相談の窓口です。またブログ担当者の学習の跡でもあります。過去の記事をご覧になるときは下のメニュー欄をクリックください

MENU

スピルバーグは老いたか?

スピルバーグは老いたか?
▲どうしようかなー、観ない方がいいかもなー・・・と思いながらスピルバーグの「ウエストサイドストーリー」を観に行った。やはり観ない方がよかったようだ。▲「ウエストサイドストーリー」のベルナルドは絶対「ジョージ・チャキリス」でなければならなかった。アニータは「リタ・モレノ」、マリアは1年かけてオーディションをしたらしいが、「ナタリー・ウッド」の足下にも及ばなかった。トニーは「リチャード・ベイマー」、そしてリフは「ラス・タンブリン」でなければならなかった。今回のトニーの歌唱力はすばらしかったが、歌がうまいからいいという訳ではないということに改めて気付いた。▲若い頃、ずいぶんロバートワイズの映画を観たが、ブロードウェイは別にして、「映画ウエストサイドストーリー」はロバートワイス(ら)の監督作品で終わるべきだったと思う(私はレーザーディスクまで買って何度も鑑賞した)▲1961年の作品がスピルバーグ監督であったならば、あおい輝彦飯野おさみらの初代「ジャニーズ」は生まれなかったに違いなく、ならばジャニー喜多川は少年野球チームの監督のままで、現在のジャニーズ事務所はない。つまり現在の日本ポピュラー音楽界は全く違っていたに違いない▲もちろん、バーンスタインの音楽とともに、人種差別を中心に病めるアメリカを描いたストーリーは問題なくすばらしい。監督やスタッフ、なによりキャストによってこうも違うのかと気付かされた半日だった。スピルバーグ老いたり!(自分が老いたのかも)▲ちなみにスピルバーグの作品は大好きで沢山お世話になったし、特に「シンドラーのリスト」を鑑賞したときのショックは、スピルバーグ信仰までに達しているのだけれど▲ところで、この文章を書いている間にも、ロシアのウクライナ侵攻は続いている。3月3日(木)16時から辛島公園で抗議の座り込み予定(28日に確定)。ウクライナの状況を「だから9条改憲」の理由にさせないためにも声を上げよう。

(とらうと)