熊本教育ネットワークユニオン

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伊藤さん、おったよー「キジ」!



 

穏やかな気持ちで

 統一自治体選挙後半戦も終わって、心が少しばかり弛緩した4月27日木曜日、いつもより早めに柴犬「小太郎」と午後の散歩に出た。バス停前で横断歩道をわたり、坪井川遊水公園の遊歩道に上がる。ちなみに、坪井川遊水公園にはジャングルジムが人気の児童公園・野球場・テニスコートサッカー場・蓮池などが整備され、北は高平から南は寺原自動車学校前や必由館高校裏を通り、東は熊本電鉄北熊本駅裏まで広がる広大な洪水対策の遊水地である。今日の散歩はその北西部、広さにして全体の4分の1程度の30分コースだ。

 

おった、おったよ伊藤さん

 いつものように時計回りに遊歩道を歩き、坪井川に出ようとすると、河川敷の草むらに赤いものが、揺れながら動いた。もしやと思って、そーっと近づく。おった、間違いない、「キジ」の雄だ。まるまると成長した雄が真っ赤な頭部を揺らしながら堂々と歩いている。やあ、もう何年も遭遇しなかったので、あきらめて探しもしなかった「キジ」との突然の遭遇だった。「小太郎、ちょっと待って」とリードを引き寄せ、調子最悪のスマホで何枚か撮影した。前回の撮影から4~5年は経過している。

昨年だったか、詩人伊藤比呂美さんが、熊日新聞のエッセイ「がまの穂通信」で「昔は(自分の散歩コースの)坪井川遊水公園にもキジがいたのに・・・」と嘆いておられた。私も「そぎゃん、そぎゃん」と同感していたので、もし見つけたら伊藤比呂美さんに知らせなきゃと考えていた。伊藤さんの熊本の住所(普段はカリフォルニア在住)は当然知らないので、以前採用してもらったKKTの「テレビタミン、一枚の写真」に投稿したが、残念ながら採用されなかった。

 

三日連続の出会い

翌日、同じコースを散歩していると、逆回りに散歩して来られた「日傘の君」(小太郎のファンで、いつも日傘を差しておられる)が「ほら、キジがいますよ」と指さす。見ると、今度はバス通りに近い草むらを歩いている。「日傘の君」は「キジくーん」と、まるで犬の名を呼ぶように呼びかける。答えかどうかは不明だがキジは大声で「ケーン」と鳴く。

翌土曜日は、木・金の中間地点あたりで3日連続の遭遇。草むらの奥にいるであろう(いてほしい)雌と幼鳥の無事を祈った。さすがに4日連続はなかったが、それでも遠くから「ケーン」という独特の大きな鳴き声は聞こえた。

 

町中の自然は自然のままに

ここ遊水公園の北西部にはアオサギ、白鷺、ウグイス、ヒバリ、カワセミなどが住み着き、さらに冬の間は多くの鴨で賑わう。ここ数年、地域ボランティアの皆さんの努力で、周囲に花公園や蓮池が出来たり、テントが張れる芝生広場が作られたりしている、先日も少しばかり芦原を払って桜が植栽されていた。私たちの心を癒やそうという善意に敬意を表しつつ、蘆葦や茅の広大な河川敷には私たちの目には見えない自然の営みがあって、鳥たちが棲息しているのだから・・・「キジも鳴かずば」ということわざがあるが、もう、そのあたりで、深入りは止めた方がいいけどなあ・・・遊歩道の道ばたの草刈りはお願いしたいけど・・・と、勝手なことを考えている。