熊本教育ネットワークユニオン

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メイラード反応

メイラード反応

1 ことの起こり

 9月24日早朝、例によって夜中に起きてPCの前で「学習」中のこと。防災無線が「黒石公民館の北側○○mで平屋出火」と放送。

 あの辺はSさんの仕事場(放課後ディ)のあるとこだな。

 地図で調べるとその近辺ではないか。「今、彼は熊本市に引っ越したなぁ」と思う。

2 おせっかいにも

 おせっかいにも電話した。「あなたの学校の方だけど、火事あってるよ」。その後知ったことだが、私の電話を聞き、彼は現場まで言っているみたいだ。しばらくすると防災無線は「鎮火しました」。一安心。電話したがつながらないので、ショートメールで「鎮火したそうです」と連絡。

3 実は隣の

 実は隣の牛舎の火災だった。「なんだか驚かせて悪かったなあ」とすこし気の毒。彼は「ありがとうございました」と。人間ができている。

4 火災の原因は

 今日、10月4日電話があった。「火災の原因は飼料の自然発火ですって。そんなこともあるんですねぇ」。わたしは「いろんな有機物があり微生物などいるから複雑な反応を起こし何か発火しやすい物質でも出来たんですかねぇ」と少し知ったかぶり。

5 調べてみると

 飼料の「くん炭化」が起こっているとの文献を 発見。くん炭化とは多分「燻製のように炭になる」ということだろう。炭化には私自身も興味があり数年前に1年間、大学で「コーヒー粕の炭化」を実験した。文献(粗飼料のくん炭化とその防止対策 牧草と園芸第34巻5号(1986))によると「牧草のくん炭化の正体は、通称メイラード反応と呼ばれるアミノ・カルボニル反応であり、これによって牧草は非酵素的褐変を受けるということが定説になっている。この反応自体は通常の貯蔵状態でも進行するが、その反応速度は極めて遅く、くん炭化まで達することはまずない。・・・」とある。

 知らないことをまた知った。

前掲文献中の図 3段積み堆積ベール中の中心断面におけるくん炭化発生状況