熊本教育ネットワークユニオン

活動の報告と相談の窓口です。またブログ担当者の学習の跡でもあります。過去の記事をご覧になるときは下のメニュー欄をクリックください

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自然

山々を眺めて楽しむ(その2)

山々を眺めて楽しむ(その2) (1) レーニア山はアメリカでも有数の高山です。標高は四、〇〇〇メートルを超えます。日本からの移住者はかつて「タコマ富士」と呼んで親しんだそうです。ただし、高いとは言ってもこちらは飛行機の中にいるのだから見下ろ…

山々を眺めて楽しむ(その1)

山々を眺めて楽しむ(その1) (はじめに) またまた山の話題です。登山やアウトドアに興味のない方には退屈な読み物となりますが、どうぞお付き合いください。山に関する限り、私は今も古い地図や写真、メモなどを大切に残しています。そのメモのひとつを…

河辺の散歩道

河辺の散歩道 (1) 今日も野道を歩く。冬の日光は柔らかさと温かさを届けてくれる。珍しく河口の方へ足を伸ばしてみた。干潟のまわりには野鳥がいっぱい。鴨、鷺、千鳥たちであろうか。蛇行する流れに添うように、遠目に見れば小石でもばら撒かれたかのよ…

岩の上の孤独

岩の上の孤独 汗ばんだシャツを着替え、木立に囲まれた岩の上で質素な弁当を広げた。かすかな寂しさ、侘しさを感じる。一人ぼっちの山歩きは珍しいことではないのに、なぜこんな寂寥感に捕らわれるのだろう。樹林の静寂のせいなのか、それとも晩秋の風のせい…

「日本百名山」私考(その2)

「日本百名山」私考(その2) (おことわり……前回「その1」の中で、深田久弥は『百名山』を選定するにあたって「高さ」「個性」「品格」を基準にした、という文を書きました。これは間違いでした。正しくは、「品格」「歴史」「個性」で、「付加的条件とし…

「日本百名山」私考(その1)

「日本百名山」私考(その1) (はじめに) 山に関するエッセイや紀行、詩などをこれまでに何度も本欄に投稿してきました。しかし私のノートにはまだまだ豊富に山の記録が残っています。登山やアウトドアに興味のない方には退屈な文章となりますが、この後…

夏山の賦

夏山の賦 (1) 山々は今日も歩いている 日に日に私から遠ざかってゆく 谷や尾根がうたを歌っている やがてそのうたも聞こえなくなるだろう (2) シラビソの森の中で 確かに私は聞いた 樹々の呟きが森全体と協和して 膨らみのある旋律が樹間に満ちている…

ノスタルジア(その4)

ノスタルジア(その4) (1) 話を古墳の出土品に戻すとしよう。宇土市立図書館1階の「郷土資料室」の奥にそのコーナーはあった。刀剣4本と槍の穂3本、丸い鏡が大小3個。そして、おそらく女王(願望と敬意を込めてあえて断定する)の身を飾っていたで…

パラサイト・イヴ

パラサイト・イヴ 聖美(きよみ)は、誕生日であるクリスマスイヴの夜、必ず夢を見た。そこは暗かった。どこからか低いうなり声が絶え間なく聞こえてきていた。どちらが上でどちらが下なのかもわからない。ゆっくりとした流れが身を包んでいて、それにまかせ…

割引バスカードそしてミミズからあれこれ

割引バスカードそしてミミズからあれこれ 先日、熊本市内のバス・市電の割引カードを初めて使った。なかなか使う機会が無く、手に入れてから半年以上経っていた。それまで交通系のカードは持っていた。全国のJR・私鉄・バスなどほとんどの交通機関で使える…

秋の準備

秋の準備 何にもしないうちに6月も最終週になった。先週21日は夏至。午前5時前には薄明るい空も、これから次第に明け難くなってゆき、10月の末からは散歩に懐中電灯が必需品となる。 散歩をしていると、先日まで穂を延ばしていた栗の花が小さなイガと…

最近驚いたこと その1

わたしたちは食べてそこからエネルギーを得ている。その仕組みは、ぶどう糖(グルコース)を例にとると次のようにまとめられる。 理解第1段 ➡ ぶどう糖などの有機化合物を燃やすと熱(と光)を出すことは知っている。燃えるときエネルギーを出す。ぶどう糖は…

ノスタルジア(その2)

ノスタルジア(その2) (1) 熊本市から国道3号線を南下して宇土市に入る。松原交差点を直進して松山町というところまで来ると、左側にこんもりした山が見えてくる。ここから更に南へ、およそ2キロの山塊がこの文章の舞台である。海抜は最高地点でもわ…

一人暮らし

連れあいさんが子供の引っ越しの手伝いといって東京に行ったまま、2週間が経とうとしている。 この間、業務研修会、各種集会、母の見舞いと、忙しく日を過ごしてきた。 いつかは、一人になるか一人にするかわからないが、今週は特に行事もなく、家にいる時…

伊藤さん、おったよー「キジ」!

穏やかな気持ちで 統一自治体選挙後半戦も終わって、心が少しばかり弛緩した4月27日木曜日、いつもより早めに柴犬「小太郎」と午後の散歩に出た。バス停前で横断歩道をわたり、坪井川遊水公園の遊歩道に上がる。ちなみに、坪井川遊水公園にはジャングルジ…

張り切っています。「胃は胃液を入れて大丈夫?」

久しぶりに授業をして、初めて授業する教科(「栄養」)です。

風の音を聞く

風の音を聞く (1) 今日も野道を歩く。川辺ではカラスノエンドウが実を結び始めた。ノアザミは薄紫の蕾を整えて明日にでも開花しそうな勢いである。片や、あれほど隆盛を誇ったシロツメクサにはやや衰えの兆しが見え始めたようだ。糸状の白い小花の生え際…

春景

春景 (1) 咲き急いだことを恥じらいながら、瑠璃色の小花たちが池の畔で震えていた。木々はざわめき、貪欲な黒い鳥さえ、荒立つ波に怖じけて翼をたたんだ。冷酷な冬の使いが、再び氷の刃を見せつけながら、嘲るように野山を駈けて、この光の中のまどろみ…

余寒の森で

余寒の森で 樹林の中の彷徨はいつも夢想を誘う。花の春夏、紅黄葉の秋はもとより、余寒のこの時期にあっても木立を仰ぎ落ち葉を踏んでいると、どこからか妖精の声が聞こえてきそうな気がする。 そこに立つ裸の木々や地面いっぱいに広がる朽ちた葉っぱはまぎ…

世の中には知らないことが多い

https://www.facebook.com/KOBAYASHITosio/posts/pfbid0wEa7DAVQtRvXCBe6UqXXiUCk6fZ8JJ7KjSqcP6szvvCbaTnRthjJRib5Gy1eQvsbl 私個人のFacebook に上の投稿を行った。ことの顛末は、岡山に在住の長男夫婦のもとに「帯祝い」(戌の日に安産を祈願する習慣から…

侏儒の呟き(10)

侏儒の呟き(10) 1 認識の欠如、想像力の欠如について。どうして毎日毎日、人類はこんなにも地球をいじめ続けるのだろう。ウクライナの都市は今日も火の玉に巻かれ、空には黒い雲が広がっている。北朝鮮は何発のミサイルを日本海に撃ち込めば気が済むの…

 また山に入る

また山に入る 無為に毎日を過ごしている訳ではあるまい。目の前に刻々と変化する日本の政治、大きなうねりとなろうとする世界の動きがある。多少の教養人であることを自負する身であれば、これらのことに無関心であることはできない。かと言って、巨大な国を…

学習記録 半導体のはなし③

学習記録 半導体のはなし③ 6 半導体を理解するためにーバンド理論- バンド理論をするために(その1) (1)原子 ・原子は原子核と電子からできている。 ・原子核は重くて原子の中心にある。 ・原子の化学的な性質は原子の外側で決まる。原子の外側には電…

学習記録 半導体のはなし②

学習記録 半導体のはなし② 5 半導体って何だろう 半導体が不足している。半導体は「産業のコメ」と言われるとか。1980年代までは日本の半導体が世界を席巻していたが、日米半導体協定により、日本は20%を海外からの購入することとなり、50%の世界シェアを10…

落ち葉の尾根

落ち葉の尾根 頂上へ、その稜線へとつながる尾根は緩やかで、目にも心にも安らぎを与えてくれる空間だった。人の世が奸知と喧噪にまみれているので、鳥や小さな獣たちしか住まないこの緑の世界は、訪れる者を優しい気持ちにしてくれるのかもしれない。人間の…

一瞬の天体ショー・・・宇宙の歴史138億年

一瞬の天体ショー・・・宇宙の歴史138億年 11月8日は皆既月食だった。今回は442年ぶりの惑星食だそうで、テレビでも新聞でも、えらく盛り上がっていた。「天王星の惑星食」は弥生時代以来だと言う。宇宙空間と時間との関係に思いを馳せた。 夕食後…

時の流れに任せて

時の流れに任せて ○「美の旅・西洋美術400年(珠玉の東京富士美術コレクション)」を見学に行く。県立美術館本館。華麗にして荘重、そして重厚な絵画の数々に圧倒されてしまった。ティントレット(何と16世紀!)からブーシェ、ミレーやモネ、ゴッホ、…

秋づくし

秋づくし 今朝10時過ぎに玄関のチャイムが鳴り、檀那寺の若住職が立っていた。えーっ、屋根・壁の塗装をしている最中なので「今月の命日はお寺での回向をお願いします」とSMSでお願いし「了解」をいただいていたのに(^_^;)!・・・折角おいでいただいたので、…

メイラード反応(続編)

メイラード反応(続編) 【資料】 メイラード反応 (「クッキーやパンのおいしさの秘密 カラメル化とメイラード反応」 (株式会社パールエースWebSite トップ > 知る・楽しむ > クッキーやパンのおいしさの秘密 カラメル化とメイラード反応) ではメイラード…

夢のその先は……(その1)

夢のその先は……(その1) (1) 夢を忘れてはいけない。夢は常に見続けていなければならない。そう思ってまた山に入るのである。だがなぜか、春の山は人を容易に夢想の世界に遊ばせてくれない。うつらうつらして、眠気があるのに深い眠りに入れない。何だ…