秋の準備
何にもしないうちに6月も最終週になった。先週21日は夏至。午前5時前には薄明るい空も、これから次第に明け難くなってゆき、10月の末からは散歩に懐中電灯が必需品となる。
散歩をしていると、先日まで穂を延ばしていた栗の花が小さなイガとなっている。小学校運動場の土手には萩が芽を出している。そう言えば、遊水公園の葦原から聞こえていた雛の鳴き声も穏やかになってきたようだ。 サトウハチローさんは「ちいさい秋みつけた」で、モズの声・すきま風・ハゼの葉に秋を見つけたと歌う。しかし、目を凝らし耳を澄ますと、梅雨の盛りの今、もうすでに秋の準備が始まっていることに気づく。
昨日こそ早苗とりしかいつのまに稲葉そよぎて秋風の吹く(よみ人しらず)
菊池の知人からのSMSによると、今、田植えのまっ最中で疲労困憊らしい。秋には彼が手塩にかけた米の購入を予約している。
なるほど、すでに秋の準備は着々と進行しているようだ。