熊本教育ネットワークユニオン

活動の報告と相談の窓口です。またブログ担当者の学習の跡でもあります。過去の記事をご覧になるときは下のメニュー欄をクリックください

MENU

やっと「秋」がやってきた

やっと「秋」がやってきた

馬追虫(うまおい)の髭のそよろに来る秋はまなこを閉じて想ひみるべし」(長塚節

馬追の髭、繊細な髭を「そよ」と動かすように秘やかに秋はやってくるものです。目を閉じて秋の気配を感じ取るという歌は、この国で古来多く詠まれてきました。

ところが、今年の秋は、いきなりやってきました。風が心地よくなって愛犬も散歩に長距離を要求するようになり、久しぶりに坪井川遊水公園を一周しました。ボランティアの方々が植えたコスモスが遊歩道に、これでもかと咲きほこっていました。

人住まうことなき家の建ち並ぶ展示会場に揺れるコスモス」(俵万智;「サラダ記念日」)

そう言えば坪井川遊水公園沿いにはTKU住宅展示場があります。仲秋に月見団子を買った和菓子店「香梅」はその隣です。

 

昨年、一昨年の秋は衆議院選挙の取り組みで、第三選挙区を宣伝カーで走り回っていました。道案内をしていただいた同志の皆さんに、選挙区の秋をたくさん教えていただきました。その折りの駄句を三句。

いわし雲畦やはらかに刈られをり」・・・稲刈りを前に、あちこちの田から草刈りの音がします。平地はもとより山あいの田の畦まで見事に刈り取られ、柔らかな曲線を描いていました。

過疎の田にヴェトナムからの浮塵子(うんか)かな」・・・稲田の中に枯れているところがありました。ひどいところは田一枚すべてがやられています。中国やヴェトナムからやってくる浮塵子にやられてしまっているのだそうで、人手不足もその一員だそうです。農業の専門家である立候補予定者から、いろいろと説明をしてもらいましたが、びっくりすることばかりでした。

曼珠沙華鎮守の杉は揺るがざる」・・・台風接近中に山都町街宣車を回しました。文楽館で昼食を取りましたが、近づく台風に周囲がザワつく中、神社の大杉は泰然としていました。

 

「一葉落ちて天下の秋を知る」(淮南子)とありますが、自公の長期政権で落ちているのは一葉どころではありません。天下の秋を知るや知らずや。

                                                                                                            (10月9日)

       (とらうとさん投稿)