熊本教育ネットワークユニオン

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秋はそぞろに……

          

     秋はそぞろに……

 

 本当はもっと豊かに過ごしたいのです。とらうとさんが紹介してくれたように、「まなこを閉じて想いみる」べき秋がそこにあるのですから。柔らかな光、青く澄んだ空、日に日にしゃれた造形で遊ぶ白い雲たち。その後には、ばら色とも茜色とも呼びたいような夕焼けが西の空を飾ります。千万の虫の音が野原に響きます。やがて満月が登り始めると、どこからかバッハのシャコンヌが聞こえてくる気がします(実はこれが、私の独り善がりな月見スタイルなのですが)。まことに秋は美しく、そぞろに心を動かすのです。
 しかしどうも気になります。ウクライナとロシアは益々泥沼に這入りこみ、お互いに最大級の憎悪の炎を投げかけています。戦争の狂気はついに無差別爆撃に至りました。プーチン核兵器使用は、「それでもないだろう」などと楽観していていいのでしょうか。G7の関わり方が問われます。北朝鮮と米韓日の対立、というよりも意図的な敵国対応、対話の断絶にも安穏としてはいられません。愚かな大人たちのミサイル遊びには付き合いたくもありません。が、真剣に外交努力をしなければ、日本海や台湾、沖縄が、近いうちに戦争の舞台となりかねないと心配します。
 翻って国内政治です。ああ、岸田政権の劣化は目を覆うばかりではありませんか。いちいち例は挙げませんが、国内、国際問題とも課題は山積しています。なのに何一つ有効な手を打ち出せないという悲惨な有様です。(おかげで、またパロディーが書けそうな楽しみはありますが。冗談はさておき、)私のような素人評論家でも、この先の日本の歩みが心配でたまりません。国会の審議も低調なようなので、せめて野党諸君にエールを送ります。「どんどん批判しなさい」と。そして「徹底して追求しなさい」と。絶対多数の現状に胡座をかいている今の政権と与党に対して、「いつまで鈍感を続けるのですか。国民の怒りが見えないのですか」と。
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 気もそぞろの、秋の物思いでした。独り善がりの短詩を紹介して終わります。
 
  谷を越え 
  森を抜けて 
  広い尾根に出た 
  私はよほど幸福な顔をしていたのだろう 
  夕陽が 
  温かく私の顔をのぞきこんだ 
  合唱でも始めるのだろうか 
  樹々が 
  衣装を着がえて 
    ぞろぞろと舞台に現れた             

              (ネットワークユニオン・S)

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