朝刊雑感 朝日新聞(西部本社版) 2021年9月2日
1面 【首相、月内解散を否定】 ⇨ 相変わらず、私利私欲に振り回されている。「誰が?」
注目すべきは中谷元氏の発言、「人事で釣る方法もあるが、党員や国民がどう見るか、おそらくへきえきする」とのべ、・・・。自民党内エネルギー的安定な方向は「菅再選はなし」か?どうでもいいことだが。
2面・3面も【首相の「奇策」不発 「大義ない」総裁選先送りに批判噴出 人事刷新策も不評 揺らぐ基盤】 【いちからわかる!=アウルさんとA】も良い解説。それにしても、あきらかな憲法違反が二つの内閣で続いているというのも驚きだ。国民や国内の団体にたいして示しがつかないのでは?臨時国会拒否問題は4面でも報道。
3面のコロナ対策での【学校再開後の「警戒を」】や【10歳未満の感染87%増 10代は79%増 4週間前比】は警鐘を鳴らしている。
6面には新紙幣印刷の話題。1万円札は「日本資本主義の父」の渋沢栄一。この渋沢さん、日本の殖産興業時代に頑強に「工場法」制定に反対した事実はあまり記載されていない。少し長いが引用する。当時の議事録は読点(。)がなく、句点(、)だけで区切ってある。
( https://eiichi.shibusawa.or.jp/denkishiryo/digital/main/index.php?DK230044k_text#DK230044k-0001 )⇐第一回農商工高等会議議事速記録 第二七九―三二〇頁 明治三〇年四月刊
○十一番(渋沢栄一君) 第七諮問案職工取締及保護ニ関スル件ニ附キマシテ、昨日・・・(略) 例ヘバ職工ノ如キニマデ其論法ヲ以テヤルト云フコトハ決シテ廿一番モ御述ベナサルデハナカラウガ、又為シ能ハザルコトデアル、要スルニ是レマデノ有様デハ、廿一番ノ御説ノ如ク真ニ工場ニ於テ使用スル職工、幾ラカ左様ノ傾キガ有ルカ無イカト云フコトハ、余程鄭寧ニ御調査ナラナケレバナラヌカト思ヒマスルシ果シテ有ルト見タ所ガ、是レハドノ辺ノ程度デアルカト云フコトヲ調ベナケレバナラヌ、又果シテ之ガ区域ヲ立ツルト云フテモ是レハ余程考ヘモノデ、夫レガ十分ニ行ハレテ為メニ工場経済ニ或ハ一ノ制肘スル如キ有様ガアツタナラバ、丁度一昨日カ申シタ、一方ニ氷ヲ持タセ一方ニハ温石ヲ持タスヤウナ嫌ヒガナイトハ申サレマセヌ故ニ此法度ノ立ツト云フコトニ反対ハ致シマセヌガ、唯一遍ノ道理ニ拠ツテ、欧羅巴ノ丸写シノヤウナモノヲ設ケラルヽト云フコトハ絶対的ニ反対ヲ申上ゲタイ、故ニ今日発議者タル十五番ハ御出ハゴザリマセヌガ、此案ニ付テハ委員ヲ御立テニナツテ、本会ノミデナク、復タ次ノ会マデニ余程実際ノ調査ヲ致シテ見ルヤウニ致サレタイト希望致シマスス
今日も「声」「社説」「耕論」「私の視点」「生活」と読みごたえがあるが、時間不足でここまで。