桜は美しくやさしい 休憩で弁当を買ってきた私が「桜が咲きました。」というと、「そうですね。よかったですね。また今年も咲いて。自然は毎年同じですね。」と返ってきた。きれいですね、見ていたいですね。といった類いの返事を予想していた私は、すこし驚きかつ考えさせられた。 さまざまなこと思いだす桜かな、という句があるが、そう、人はいろんなことを桜を見て考えるのだ。 前日３時間ほどスポーツを楽しんだ私はその後の食べ飲み過ぎがたたり朝飯を食べず出勤し、ひたすら商品運び。スポーツの疲れか飲み過ぎか朝食抜きのエネルギー切れか、きつい。まだかまだかと時計を見る時間の遅さ。遅い。遅い。ついに、8時間仕事終わりのチャイム。おー、終わったらただ嬉しい。仕事は商品運びのひたすら。10865歩、1万歩を越えていた。 そして翌日の今日、桜を見ながらビールを楽しみ幸せである。だがウクライナでは、殺しあいにさらされている。 さまざまなこと思う桜は、しかし優しい色あいだ。
編集者注：
「さまざまなこと思い出す桜かな」は松尾芭蕉の句です。
