熊本教育ネットワークユニオン

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今日も野道を歩く

    今日も野道を歩く

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    今日も野道を歩く。桜の季節はとうに過ぎ、家々の庭では今、躑躅や芝桜が満開です。道端ではカラスノエンドウが伸びきって、こぼれるほどの花びらを広げています。花々は色とりどり。野鳥の声は艶とりどり。野に生きる者たちは無用に飾ることをしない、意図して曲芸を見せたりしない。純粋に、造物主に与えられた命をただひたすらに輝かせているにすぎない。そのように映ります。が、人はそこに感動します。そして感動できるということにも素直に喜びを感じます。

        (2)
    廃屋の庭になごりの雪柳
    追憶も夢も蔽ひて春霞
    ため息は私ではなく春の風

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    一方、ウクライナでは一向に戦火が止む気配がありません。むしろロシアによる非人道的攻撃が激しさを増して、各地から届く写真や映像は戦争の愚かさ、悲惨さ、むごたらしさを伝えるものばかりです。これが理性も感性も備えた筈の人間たちのすることだろうか…。人が人に対して、これほど残虐になれるものだろうか…。冷静に見つめてみれば、ありとあらゆる事が不可解です。月並みな表現ですが、よほどの憎しみがない限り、こんな命の奪い合いはあり得ないと思います。憎悪が相手の憎悪を呼び、みるみる増幅して、ついに狂気に至ったように見えます。(憎悪?本当にそうなのか?誰の誰に対する?ロシア兵士の、無このウクライナ市民に対する?)
    疑問を出せばきりがありません。疑問を語って平和が訪れるわけでもありません。ならば、せめて、せめて祈ることをしよう、そう思います。これ以上の犠牲者が出ませんようにと。政治家も軍人も直ちに武器を捨てて、人としての理性と感性を、正しい判断力を取り戻しますようにと。

(熊本教育ネットワークユニオン・S)