熊本教育ネットワークユニオン

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五七五で政局を嘆く

五七五で政局を嘆く

1 政権の堕落止まらず溽暑かな
2 黴の花いつ盛りしや永田町
3 いかづちの官邸叩く夢を見ぬ
4 為政者の言葉響かぬ原爆忌
5 被爆地にアベシンゾウの二枚舌
6 祈りの日ミサイル発射のニュースあり
7 原発になほ夢見るや落椿
8 凍星や首相が野次る国に住む
9 北風やマスク二枚を貰ひけり
10 大寒や私腹肥やせる総理職
11 媚びもなく忖度もなく桜散る
12 走り梅雨ことさら匂ふ政治の愚
13 若草や原発の処理定まらず
14 空蝉や総理の声の力なき
15 政策は風にゆらゆら猫じゃらし

(付録)
①黒塗りと破棄隠滅を貫ひて終に投げ出す政治家ありぬ
②過つはかずかずあれど正義づら部下を殺める鉄面皮かな

~解説(又は言い訳)~
○ご一読頂きありがとうございます。
○独学で俳句を学び始めて足かけ四年、実質二年(中断と再開の繰り返し)。ますます難しさを感じています。
○俳句は伝統的に花鳥風月を詠むものとされてきたようです。しかしそれでは満足できない、今を生きる者として時代の動きに鈍感であってはならぬと考えました。
○半ば戯れ、半ば真剣です。(付録は100パーセント戯れ)
○狂句や川柳ではなく、あくまでも俳句の体裁にこだわって季語を取り入れています。(第5句、6句は例外)
○しかし、十七音ではやはり表現する力が限定されます。皆さんの想像力で補完してくだされば幸いです。(S)

(p.s.)このうちの一句は本年5月、熊日の読者文芸欄に紹介されました。

  ( 熊本教育ネットワークユニオン S )