労働組合が組合員から信頼されていない?
9月17日の朝日新聞(西部本社版)3面・32面
「トヨタ社員自殺労災認定」
▶名古屋高裁が2010年に自殺した社員はパワハラや過重労働によるうつ病が原因として控訴審判決で労災と認めなかった名古屋地裁判決を取り消し、逆転判決を言い渡した。(3面の要約)
▶気になるのは32面で、奥さんが「労働組合に相談したら」とアドバイスしたらご本人から「とんでもない、会社にいられなくなる」といわれたとのこと。日本を代表する労働組合が・・・・。組合員である労働者が、一番困っているときには自分に敵対する存在として初めから認識していることは悲しい。
▶そこに今日(2021年9月18日)の記事『全トヨタ労連、衆院選は「同じ志の人」と連携 立憲ににじむ距離感』、変に納得。
▶調べていくと紛らわしい名前だが「全トヨタ労組ATU」(記事の「相談したら」の組合の上部団体の「全トヨタ労働組合連合会」ではない)という誰でも加入できる労働組合がこの裁判を「支援する会」を通してかかわっている(支援している)ようだ。この組合のwebsiteによると「ATUは基本トヨタ自動車に関係する企業で働く人たちで組織されていますが、だれでも入会できる組合です。職場での困りごと解決します。信頼できる弁護士さん紹介します。ご相談ください。」とある。
▶基本は職域(関連企業)であるが誰でもどうぞというユニオンで「職場での困りごと解決します」という私たちに似た組合が存在しているようだ。少し光を見た思いがした。