倉庫から出てきた「沖縄に関する講演の記録」①
この講演記録は、25年前に、高教組菊鹿地区本部が主催する夏の地区教育研究集会で石川眞昭(安仁屋眞昭)さんを講師に迎え講演していただいたときの記録である。記録を残し石川様に印刷の許可を得る作業の途中に本当に「お蔵入り」してしまっていた。このブログを借り何回かに分け掲載したい。尚、テープをおこし、さらにスキャナで起こした文であり、これ関する責任は編集者にある。
高教組菊鹿地区本部の教育研究集会
講演 九州芸術工科大学(当時) 石川眞昭(安仁屋眞昭)さん
現在は宜野湾市におすまいです。
【沖縄の方言】
先生方こんにちは
なま、ご紹介でやびたの、石川やり、りゅうちゃ大事な夏休みの研究集会の講演会に沖縄の話する時間、作ってくらしんそうしい、いんえいでえ。
沖縄のことばで口上申し上げました。その土地の言葉は、文化のまず大事な要素でございます。只今ご紹介いただきました石川でございます。
ことばは、ほんとにその土地の文化の原点でありますが、この沖縄のことばは、古い日本のことばが残っていると言われています。沖縄のことばで一番の特徴ほ、まず母音(短母音)が3母音「あ」、「い」、「う」だけになっています。長母音で「え」とか「お」とかありますが、原則として3母音です。そして「え」は「い」に、「お」は「う」になります。たとえば、「せんせい」ということばは、「しんしい」となります。それから「おきなわ」というのを「うきなわ」となりますが、「なわ」が「なぁ」になります。それから、「きぃ」が口蓋化ともうしますか、「きぃ」が「ち」になりまして、「き」は舌で蓋をしませんが、「ち」舌を葉に挟み、蓋をします。「きぃ」が「ちぃ」になり、「きゃ」が「ちゃ」になる、口蓋化現象まおこります。だから、「おきなわ」の場合は「お」が「う」に替り、「きぃ」は「ちぃ」になり、「うちなぁ」と言っています。たとえば、甲子園で「がんばれ、がんばれJと言うとき鹿児島の方「きばれー」と言うことばがあります。「きばれ」、「気が張れJというのですが、それを沖縄では普通「ちばれー」と言っております。「き」が「ち」になっております。沖蝿のことばは原則をとらえましたら、そう難しいことばでほないとわかります。ことばは沖縄の大切な文化の一つであるのですが、実は日本の兵隊さんが、戦時中であるから、県民どうし沖縄のことばで話していたら理解できないから、兵隊さんたちほ「日本語を話せ」と言ったそうです。沖縄のことばで話したら、「スパイ」とみなすということでした。戦争がいかに文化を破壊するかという証左でもあります。
(つづく) 次回は、【ラフカディオ・ハ-ンとチェンバレン 沖縄への思い】をお届けいたします。
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