熊本教育ネットワークユニオン

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倉庫から出てきた「沖縄に関する講演の記録」②【ラフカディオ・ハ-ンとチェンバレン 沖縄への思い(その1)】

 

倉庫から出てきた「沖縄に関する講演の記録」② 

    20年ほど前に、高教組菊鹿地区本部が主催する夏の地区教育研究集会で石川眞昭(安仁屋眞昭)さんを講師に迎え講演していただいた記録である。記録を残し石川様に印刷の許可を得る作業中に本当に「お蔵入り」してしまっていた。このブログを借り何回かに分け掲載したい。尚、テープをおこした文章であり、これ関する責任は編集者にある。

熊本高教組菊鹿地区本部の教育研究集会

   講演  九州芸術工科大学(当時)  石川眞昭(安仁屋眞昭)さん

       現在は宜野湾市におすまいです。

 

【ラフカディオ・ハ-ンとチェンバレン 沖縄への思い(その1)】

    チェンバレンというイギリスの言語学者がいらっしゃいます。ラフカディオ・ハーンほ、熊本にゆかりの方ですから、よくご存じでしょうが、チェンバレンはイギリスの言語学着で多くの日本の言語学者を育てられた人です。

 年齢はラフカディオ・ハーンと同じですが、日本に先に来られたのはチェンバレンです。そして東京帝国大学言語学の先生でした.その後ラフカディオ・ハ-ンと交流があり、日本でいろいろ世話もされた方だと聞いております。チェンバレンは明治二六年、沖縄にいらしておられます。そして、二ケ月しか滞在されていないのですが、沖縄の言葉をすぐ解きれたそうです。言語学者ですからすぐ原則をとらえられたと思います。

 日本の言葉は古い日本の層の中に古代古語と琉球古語と二つの層があり、それぞれ別の発展をし、現在に至っているという説を出されました。言語学者として初めて、沖縄の言葉が日本の言葉と同じ系統の言葉だと主張れた方でございます。先ほど沖縄の言葉で話しましたが、あれも文字にしますとすぐわかるのです。文字にしますと完全に日本語だということがわかるのです。そういう意味で、古い言葉だということです。チェンバレンがなぜ、明治二六年、今から百十何年も前、沖縄にいらっしゃったか。言語学者としての興味もあったと思いますが、チェンバレンのおじいさんにあたる、名前は同じチェンバレンですが、パジミロール・チェンバレンは、イギリスの海軍航海士でした。世界航海の途中に、時の琉球王国に立ち寄っておられます。1816年です。その時、日本は鎖国でしたが、沖縄は独立の琉球王国としてあり、そこに入港しておられます。その時の様子を後「琉球航海記」という本に記しています。これが、ヨーロッパに沖縄の存在、沖蝿の歴史・言語を初めて紹介したものだと言われています。

(つづく) 次回は、【ラフカディオ・ハ-ンとチェンバレン 沖縄への思い(その2)】をお届けいたします。

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