熊本教育ネットワークユニオン

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倉庫から出てきた「沖縄に関する講演の記録」③ 【ラフカディオ・ハ-ンとチェンバレン 沖縄への思い(その2)】

 

倉庫から出てきた「沖縄に関する講演の記録」③ 

    25年前に、高教組菊鹿地区本部が主催する夏の地区教育研究集会で石川眞昭(安仁屋眞昭)さんを講師に迎え講演していただいた記録である。記録を残し石川様に印刷の許可を得る作業中に本当に「お蔵入り」してしまっていた。このブログを借り何回かに分け掲載したい。尚、テープをおこした文章であり、これ関する責任は編集者にある。

熊本高教組菊鹿地区本部の教育研究集会

   講演  九州芸術工科大学(当時)  石川眞昭(安仁屋眞昭)さん

       現在は宜野湾市におすまいです。

 

【ラフカディオ・ハ-ンとチェンバレン 沖縄への思い(その2)】

 チェンバレンが1816年イギリスに帰るとき、地中海セントヘレナ島へ流されているナポレオンを訪ねたそうです。その時にチェンバレンが武器のない国の話をしたら、ナポレオンは「この地球上で武器のない国があるのか」と問い、そして「大砲はなくとも鉄砲くらいはあるだろう」とナポレオンが尋ねたら、チェンバレンは「いや、その鉄砲もありません」と答え、ナポレオンが驚き、さらに「それではその国はどうやって成り立っているのか」とさらに尋ねたら、チェンバレンは「琉球国は近隣諸国と友好関係を結んで、交易で栄えている国です」と答え、あのナポレオンも「我が理想とする国だ」と言ったという話が残っています。沖縄はこのように、かつては武器のない国として栄えていました。「武器なき国ぞ東方に、ありしと聞きて驚きたし、ぶたくのなおう君知るや、ひもとく歴史こうきあり、平和の民の我がうるまじま」という、ナポレオンとチェンバレのエピソードをもとにした歌を私たちは小学校時代から唱っていました。

 こういう沖縄でしたが、52年(〈注〉現在2022年では77年)前の地上戦で武器のない国であったところが、大変悲惨な目に遭いました。そして戦争が終わって52(77)年になりますが、皆さんご存じのように、まだそのままアメリカの基地が存在して、私たち先祖が武器の無い国として、そして近隣諸国と友好関係を結ぶことが国を守る一番の安全な策だと考えていたのだが、いまはそういう状況です。私たちは復帰の時は核もない、本土なみの基地も縮小されるという、憲法の元に返るということを期待して復帰しましたが、まだその実現を見ていないのです。「憲法の心を本当に実現をして欲しい」と願っています。沖縄に基地がなくならない限り、真の平和も独立もないと思います。本土の先生方もぜひ関心を持って欲しいと思います。

(つづく)次回は、【琉歌】をお届けいたします。

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