熊本教育ネットワークユニオン

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過小申告

 私のパソコンはまずは過少申告と変換する。過小申告か?過大申告はあるが過多申告はないそうだ。従って過小申告が良い。

 こんなこと考えてもみなかつた。『日本人の食事摂取基準』(第一出版 佐々木敏・伊藤貞嘉監修)という、おそらく日本人の中でも一部の仕事上に必要な方が読むマニア本?の中のオリジナル資料「摂取基準を正しく理解し正しく活用するために」の中で(過小申告 摂取量≒申告摂取量÷0.8 )という節があり、策定検討ワーキンググループ座長の佐々木敏氏の解説の中に「過多申告と書かないので過少申告とも書かないようです」とある。『日本人の食事摂取基準』の大事な内容からすると小さな語句解説です。

 『日本人の食事摂取基準』は、「健康増進法」に基づき厚生労働大臣が定め、5年毎に改定されます。5年間で『基準』の普及、それに基づいた施策の実行、施設(集団)から個人に至る健康と食の習慣の改善に役立たせ、さらには次の5年の『基準(現在+5)』の準備(調査・研究)をするためにあるもののようです。さすがに国の大事業です(私の考え)。多くの研究者と現場実践者(管理栄養士等)がかかわっています。作成だけでなく関連予算を含めると莫大な費用が掛かっている事業ではないかと推察いたします。出来上がった500ページの書物はなかなか読みごたえがあるものです。私は、「これは名著だ!」と思います。税金の無駄遣いではありません。但し、もっと活用されても良いと思います。そのためマスコミも行政もっと一般の人への普及・啓発を行うことが望まれます。市町村の中には『日本人の食事摂取基準』活用しようと呼びかけているところもあります。

 長々と書きましたが、本題はこのことではありません。この『日本人の食事摂取基準』については改めてまとめたいとは思いますが・・・・。

 

 『過小申告』のことです。下は、次のURLからの引用です。ヒトは食事の報告を過小

http://www.nutrepi.m.u-tokyo.ac.jp/dhq/manual/knw04.pdf

に報告しがち。しかも、肥満者で著しいとか。

 

 学校現場の様々の申告。

 非常勤講師の、「自己申告」の量も、この「過小申告」であることが話題になるが、どうして「ヒト」は過小に申告するのだろうか?そのあたりのことが理解できるかなと思い読み進めています。申告の過大・過小のEBN(Evidence based nutrition)については、手元にない『日本人の食事摂取基準(2015)』に詳しいようです。

 尻切れトンボの文章になりました。つづく解説は暫時お待ちいただきますようお願いいたします。すみません。

(小林敏夫