熊本教育ネットワークユニオン

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平戸は暑いし部品は劣化するし

8月上旬、平戸に行った。佐世保までは来たことがある。 最初フェリーで島原に渡ってから行こうと思ったが、 高速道路で行った方が料金が安い。 九州道鳥栖まで行って長崎道で行くのは遠回りである。 地図ソフトで調べて、 みやまICから有明沿岸道路や一般道を通って武雄そして伊万里を 抜けるショートカットの道筋を選んだ。高速代を節約できるが、 所用時間は少し長くなる。

 

 先ず、平戸島に渡る手前の田平天主堂を訪れた。 受付で見学の注意を聞いてから内部に入った。「 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の対象ではなかった。 天草の大江天主堂も同様だが、 隠れキリシタンなどとの関連性が認められなかったようだ。

 教会を3ヶ所ほど巡ったが、 内部はもちろん撮影禁止で進入禁止もところもある。 ステンドグラスからの穏やかな光と祭壇や椅子などの整然としたた たずまいに落ち着いた気持ちになる。 普段は信者の方が使われているところを見せてもらっているのだと 思い直す。

 

 赤の平戸大橋を渡り、最教寺に行った。三重塔があるが、 見学者は誰もいなかった。 他の場所もそんなに人は多くなかったが、とにかく暑い。 平戸城は2年ほど前に改修されたようで、真新しく見えた。 お城に宿泊できるようで、1日1組限定、 料金は1泊最大60万円だそうだ。 高速代を少しでも辛抱しようとするような私はとてもそんな気には ならない。

 長崎の出島に移されるまでオランダ貿易の拠点だった平戸のことを あまり知らなかった。 370年余ぶりに再建されたというオランダ商館の内部はエアコン が効いていて一息つけた。

 

 水色の生月大橋を渡り、 平戸島の隣の生月島北端の大バエ灯台に向かった。 灯台の階段横の日陰ではあるが、 暑い中熟年カップルが肩を寄せ合っている。 その横をこちらが遠慮する感じで灯台に上った。下りてきても、 腰に手を回してベッタリで相変わらず二人の世界。 年齢は関係ないとはいえ、 あまりに大っぴらだとこちらの方が恥ずかしい。

 赤と水色の長大で立派な橋を往復した。 日本全国の島に橋が架かっている。 生活のためはもちろん観光名所になっているところもある。 熊本でも、 ある程度の大きさの島で橋が架かっていないのは御所浦島と湯島く らいしか思いつかない。

 

 宿泊はたびら温泉の割と大きなホテルであった。 宿泊施設を旅行サイトなどで検索してから予約した。 フロント近くにいろいろな飲み物の無料サーバーがあった。 暑くて喉が渇いていたので、 ジュースとウーロン茶を飲んでしまった。 最初から宿泊料の請求書が出され、 自動精算機で支払うように案内された。初めてのことであった。 今までは、 飲み物代などを入れてチェックアウトのときに合計金額を払ってい た。

 夕食・朝食ともバイキングで広い会場は宿泊客で一杯。 飲み物はなんでも飲み放題で追加料金なしであった。 生ビールもジョッキを機械にセットすると、 ジョッキが傾けられて泡が良い具合にのせられた。 使い捨てビニール手袋は置いてあるが、 マスクしている人はほとんどいない。風呂でもマスク姿は見ない。 高齢者でたまに見かけるくらいである。 感染は続いているというが、コロナは終わったかのようだ。 ワクチンを6回摂取したとはいえ不安である。

 

 朝食後、 自動精算機に部屋のカードキーを挿入してから現金を入れたら、 セルフレジみたいにお釣りと領収書が出てきた。 部屋でしばらくくつろげた。 チェックアウトではフロントにカードキーを返すだけだった。

 30分くらいの無料クルージングサービスが付いていた。 ライフジャケットを着て乗船したが、 客室には入れず前方の甲板に座った。 風はあっても日を遮るものは何も無くジリジリと焼かれる感じであ った。ホテル従業員がメガホンを使ってガイドした。 帽子が飛ばされそうなスピードで波を乗り越えるとき大きく傾いた りしてスリルをそれなりに味わえた。

 

 往きに来た道をそのまま帰ってもつまらないので、佐世保の「 九十九島水族館海きらら」に寄った。 ここには7年くらい前に学年の職員旅行できたことがあった。 そのときは昼食で名物レモンステーキ佐世保の町中で食べた。 ハウステンボスに行ったことはない。

 70歳以上は居住地に関係なく入場券が割引だった。 証明書提示と書いてあったが、生年月日を言うだけで良かった。 しばらく待ったら、イルカショーも見ることができた。 ジャンプや観客席に水をかけるところを反対側から眺めた。 暑さ対策のため寒冷紗のような遮光ネットが張ってあり、 ノズルからミストが放出されていた。

 米軍基地がある佐世保へは40年くらい前、 国際反戦デーのデモ行進で来たことがある。 いろいろな職場の人と一緒に人吉からバスに乗って来た。 九州各地から数千人が集結、 機動隊も来ていたので少し緊張感があった。 学生運動とは距離を置いていたので、 初めてスクラムを組んだデモを経験した。 歩道橋の上などから隊員が素顔の私たちを写真撮影していた。

 

 帰りは高速道路で武雄IC、 そこから一般道などでみやまICまで行って高速道路で帰り着いた 。2日間で450kmくらい走行した。旅行支援はなかったが、 そこそこの料金で宿泊できた。 大きなホテルで二食ともバイキングで大勢の中での食事というのは いささか味気ない。中規模の宿の方が良いように思う。

 

 いろいろなものが劣化してきている。自分自身もそうだが、 家や家財道具もそうだ。 少々のことには目をつぶってそのまま使っているが、 そうは行かないものもある。

 我が家はずーっと二槽式洗濯機だ。6年くらい前に買い替えたが、 プラクチック製のすすぎフィルターが洗濯中に外れるようになった 。固定するための爪の部分が劣化したせいだが、 とっくに補償期間は過ぎている。 電気店やメーカーに修理を頼む前に、 インターネットで調べてみた。すると、 純正部品がいくつかの通販サイトにあった。 部品代と送料を比較して、一番安いところに注文し無事届いた。

 同時期にトイレのタンク上の手洗い栓から突然水が出なくなった。 高密度ポリエチレン製と思われる連結ホースのじゃばら部分から水 が吹き出している。 これもインターネットで調べてみたら通販に汎用ホースはある。 念のためホームセンターに行ったら、純正部品があった。 少し長さは違ったが、取り付けることができた。

 修理を頼んだら、 部品代ばかりでなく技術料や出張料などを合わせたら相当の額にな るだろう。 それが自力で安く済んだというだけでなんだか心地良い。

 

 ガソリンの値段が高くなっている。日に日に、 そして急激に上がっている。 非常勤を辞めて通勤はしなくなったが、 車で旅行することが増えたので走行距離はそれなりに伸びている。 他県は更に高いようなので、満タンにして出かけるが、 やはり相当の金額になる。物価も次々に上がっている。

 給料も無くなり、 年金から介護保険料も天引きされている。 それでも贅沢をせず慎ましく暮らせば、 ちょとした旅行に行くこともできる。

 若い非常勤講師の方は、 給料だけで生活するのはかなり厳しいと思われる。 夏休みは給料が出ない人がほとんどである。 新評価などによる負担増もある。 経費がかかる割にはあまり意味が無いと思われる採用時の健康診断 書提出ははやめるべきである。 非正規教職員の給与面や執務環境などの待遇改善を進める必要があ る。

 

(熊本教育ネットワークユニオン true myself)