熊本教育ネットワークユニオン

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高速道路を走行したら

高速道路を走行したら

 

 非常勤講師を辞めて6ヶ月目、月に1回くらい小旅行をしてきた。九州や中国や四国の行ったことのないところへ車で向かい1泊か2泊した。インターネットで観光情報を見て日程を考え、宿泊情報の冊子やサイトで手頃な価格の宿を選んだ。

 

 9月中旬、岡山に行った。高速を使ったとしても車で行くのはこれ以上遠方は無理だと思った。3日間で往復約1250km。運転を途中で交代したとはいえ、さすがにくたびれ腰も張った。宿や自宅に帰ってからも、うたた寝ばかりであった

 

 今までにはない出来事にも遭遇した。1日目九州道を走行していたら、路面に黒い破片が散らばっていたのでよけた。すると今度は、タイヤの半分くらいの黒い塊が車線中央やや左に見えた。ブレーキかけたが、追い越し車線だったので右には避けられない。走行車線の車を確認して車線変更する余裕もなかったので、やや左に寄って真上を乗り越えた。車の底を擦るというか打つような音と振動がした。すると中央分離帯接触するように商用バンみたいな車が停まっていた。タイヤのバースト(破裂)だと思ったが、どのタイヤかは分からなかった。追い越し車線で停まれないのでそのまま走行した。

 2年くらい前タイヤをパンクしたことがあった。学校に到着したら右後ろのタイヤの空気が抜けていた。学校の技師さんに相談して、ガソリンスタンドの方に来ていただいた。するとタイヤの接地面内側のすぐ横あたりに大きめの木ネジが刺さっていた。タイヤを持っていてもらってパンク修理をしてもらった。少し薄くなっている部分で気にはなっていたが、そのまま高速も含めて走行してきた。バーストを見た後は不安がよみがえった。30000kmを越えたタイヤでもあり高速走行でタイヤは大丈夫だろうかと案じながら運転した。

 本来は底を擦った直後に行うべきだろうが、帰宅した翌日にディーラーで下回りを点検してもらった。タイヤも床面も一応異常なしということで一安心した。ローテーションもしてきてスリップサインは出てはいないが、そろそろタイヤ交換も考えなければならない。

 

 平日のせいか高速は工事ばかりだった。カーナビのVICS情報では、強化補修工事、舗装工事、植栽作業、施設工事などと次々に言ってくる。高速道路も老朽化し、修繕や維持管理などの名目でこれからも有料であり続けるのだろうか。

 あるジャンクション(JCT)が工事中で車線規制が行われていた。指示を見逃したのか間違った車線に侵入してしまった。すぐのICを一旦出て1つ先のICに行こうともしたが、分岐を間違って反対方向に出た。仕方なく引き返して同じICに入り直した。直接行くより、料金がかなり割高になった。これもまた初めての体験であった。

 

 山陽道は大型トラックの通行が九州道以上に多いように思う。列を作って、これをコンボイとでも言うのだろうか。日本の物流はトラック輸送が支えているのだなあと思い直した。

 荷台の後部右側に黄色の速度抑制装置付きのステッカーが見える。高速道路での大型トラックの制限速度は80km/hで、抑制装置で90km/hくらいまでしか出ないそうだ。それでも大型トラックが前の大型トラックに追い越しをかけている。追い越し車線に出ても速度が上がらないので、2台並走が長く続くことが多々あった。特に上り坂ではかなり速度が落ちても、追い越し車線がブロックされる。「通せんぼ」状態である。追い越しをしても到着時間はそんなには変わらないように思う。

 大型トラックにもオートクルーズが装備されているようなので、一定速度で走行し続けようとして追い越しをするのだろうか。減速すると再加速での燃費の悪化を避けたいのだろうか。下り坂では装置付きの大型トラックでもかなりの速度が出ているときがある。

 私の車にも追従型オートクルーズが装備されている。走行車線を一定速度でいる分にはアクセルも踏まず楽である。前に車が迫ってくると自動的に減速し間隔を保つので、速度がかなり落ちることがある。追い越し車線の車をやり過ごしてから、追い越し車線に出ると設定速度まで急加速することが良くある。体感的にも嫌だし燃費にも良くないと思うので、今回はあまり使わなかった。片側1車線の高速や自動車専用道路が適していると思う。

 

 倉敷にある大原美術館に行った。西洋絵画・古代エジプト美術・日本の洋画・陶磁器など幅広い展示であった。どこかで見たような本物もいくつかあった。

 倉敷美観地区は昔の町並みが大規模に再現されていた。平日なのに観光客が一杯。これまた外国人の多いこと。

 鷲羽山展望台からは、瀬戸大橋が眼下にある。見下ろしているせいか四国が間近に見えた。車が走る道路の下を3両編成の列車も通った。修学旅行で真夜中にフェリーで橋の下を通った記憶がある。昔はフェリーで1泊して関西方面の寺社などを見学するのが定番だった。暖房が暑かったので、冬だったのだろうか。展望台からほど近いホテルに泊まった。

 

 2日目は後楽園と隣の岡山城へ。後楽園は居住地に関係なく65才以上割引があり、2人でかなり得をした。さすがに広く立派であった。日本三名園のうち兼六園には行ったことがあるが、この先残りの水戸の偕楽園には行くことはあるのだろうか。

 岡山城は戦災で焼失したそうだが、再建されて相当経つはずなのに天守閣内部の展示などは近代的であった。リニューアルされたのだろう。エレベーターも設置されて、再々建された熊本城天守閣内部とあまり変わらなかった。丁度小学生の修学旅行と重なって混雑した。

 最上稲荷に行ったら、秀吉本陣一の丸跡という案内表示があった。途中に備中高松城址への道案内もあったので、「中国大返し」のときの高松城水攻めはここだったのかと気付いた。吉備津神社に寄ってから、高速道路で山口の長門湯本温泉の宿に向かった。

 

 3日目は先ずセルフスタンドでガソリンを補給した。そして、写真で見た光景が印象的なところに向かった。日本海に向かって赤い鳥居が連なる元乃隅神社と海の上を低く長く伸びる角島大橋である。どちらも台湾か中国の団体客がバスで来ていた。欧米の人たちは単独行動が多いようにも思う。

 つのしま自然館には私たちだけだったが、館員の方がいろいろと説明をしてくださった。特に新種の「ツノシマクジラ」のことを骨格のレプリカを前に話された。あとからタクシーに乗って欧米人と日本人が一緒に来館された。

 

 都市部を除いて駐車場が無料のところが多いが、付近に人家もないような2ヶ所は駐車料金が都市部より高いので少々驚いた。例えば、熊本城の駐車場よりもかなり高い。一ヶ所は車から眺めただけで済ませた。民間経営だからだろうが、再度来ることは期待していないのだろうか。

 

 日本国内で訪れたことのない地域は東日本を中心に数多い。車では行けないので、体の動くうちにツアーなどで行けたらと思っている。

 

(熊本教育ネットワークユニオン true myself)