大学生のころ「プロスタグランジン」という物質が脚光を浴びていた。様々な生理作用があるらしいし、生体内の合成にも興味がもたれていた。この研究はスウェーデンの学者の研究がリードしていたという話だ。
その後50年以上たって、プロスタグランジンに栄養の授業で出会った。「感想・質問」を書いてくれた生徒さんに授業通信でこたえた。
以下授業通信を上げる。
新しく知ったのは、アセチルサルチル酸(アスピリン)やイブプロフェン(((S)-2-(4-イソブチルフェニル)プロパン酸)バファリンもこれが入っている)はプロスタグランジンをできなくしていることだ。薬を少し知っている人には「常識」のようだが、「そうだったんか」と納得した。
また、なつかしい言葉だが「カスケード反応(滝の水が流れ落ちるがごとく、次々と反応が進行してゆく様から“カスケード”と形容される)」という言葉にも会った。アラキドン酸から各種プロスタグランジン(PG)類が生成するのはカスケード反応のようだ。その上流の部分でシクロオキシゲナーゼという酵素をできなくし(ブロック)各種プロスタグランジン(PG)類を生成させないようにし「痛み」をとる。「恐ろしく」思う技術だ。ウーン・・・・・。
(kob)