熊本教育ネットワークユニオン

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じいちゃん業務 3

じいちゃん業務 3


 孫を保育園から連れて帰り孫の家につくと、「お父さん、ちょっと。」孫の母親(私の娘)が言う。「なんか?」「ラジコンカーが変だから。見てもらえないかな」。方向を変えられないのだった。前後には動くが方向がかえられない。これではすぐ壁にぶつかってしまう。人間も壁にぶつかってしまうだけでは、面白くない。それはおもちゃでも面白くないなあ。

 
 おもちゃだけど、 自分は直せるかな?無理ではと思いながらも孫が困ってなら、なんとかしてやりたい。
 方向替えるための左右のレバーを押すと唸り音はするが、タイヤの向きは変わらない。左右には動かないのだ。レバーを倒すとうなり音がするので、これは電気系統ではないなとホッとする。電気系統なら基板を扱うことになる。IC化されとるだろうし、回路図も得にくいだろうし。無理だ。だが、部品ならなんとかなるかもしれない。うなりということは、モーターは回ってるが、その動力がタイヤの動きにつながってない。車体を振ってみると、音がする。なにか外れているようだ。中を見よう。でもどうして解体できるかな。車体カバーを3箇所とめてあるが、その留め具には、ヘアピンの超小型のものが、ささっているぞ。こんなものどうして外すのか。耳糞をとる部分(ヘアピンの場合。耳かきの代用品としたことがある)を引っ張るが抜けない。まて、引っ張り抜けてもまた、このヘアピンを元におしこめられるか。それは無理だな。となれば、これは違うな。留め具そのものを引っ張ってみるか。おお、なんか動いたような。留め具ははずれた。あと車体はネジで、つなぎ合わせているだけのようだ。ネジを外すのはなんとかできる。この小ねじをはずすドライバーが孫の家にはあった。車体あけると、中に歯車がある。この歯車がなぜかモーターから外れていたようだ。だからモーターの動力がタイヤに伝わってなかった。2つ歯車が外れている。どのようにこの歯車を配置するのか。歯車のかみ合わせを頼りになんとか装置した。よくできたな、と自画自賛。これで動力は伝わるはずだ。カバーも装着し、レバーを引いた。あれ動かないぞ。なんで。あら、車体のスイッチが入ってなかったのだ今度は。スイッチいれてラジコンの左レバーを倒す。タイヤが左に動く。右にも可動。良かった。なおったぞ。孫がやってきた。

 どや顔で渡す。孫が床に置きラジコンのスイッチいれる。なんとタイヤは左右に動かない。なにか、調整したはずの歯車が噛み合わず滑っているようだ。「なんだ、動かないじゃん」。えーなんで。車体取り上げてラジコンの左右レバーを引くとタイヤは動く。ところが床においてレバーを引くととたんにタイヤは求めた動きをしなくなる。なんで。歯車が空回りしているようなのだ。どう考えてもわからない。とはいえ、家では夕食をつくらないといけないのだ。仕方ないから家に持ち帰ってなおすか。
 ほうれん草をレンジで温め、豚ミンチと牛肉を塩コショウ使い炒め、それらを、湯がいて柔らかくしておいたキャベツで巻いて、キノコと人参とともにスープの具とする。チキンコンソメと魚の出汁を混ぜて味をつける、ロールキャベツシチュー風。
 ビールを飲まなければ読書ができる。重松清のトンビ。ヤスさん、息子アキラが無視する。たえこねーさんや、まわりからモテまくりの息子アキラへの愛がいいな。
 と、ラジコンカーがあった。タイヤに負荷がかかると、なぜ動力が伝わらなくなるのか。動力を伝わらなくさせているのはなにか。車体を見ると少しのすき間があった。このすき間は、動力切断と関係するかも。ネジの締め付けが甘いかもしれない。ネジ締め付けてるのだけど。車体カバーを外すともう一つネジがある。これか。ネジ回してみる。回るなあ。これ以上は回せない。すると、車体のすき間もなくなった。
 かくして、床に置いてもタイヤは左右に動くようになった。よし、孫も喜ぶだろう。安心して風呂にはいりまだ11時だけど、床にはいる。目をつぶって数秒。気がつけば、午前一時。トイレいって、また目をさめるのが6時20分。昨日の味噌汁すこし残ってたので、じゃがいもは加えず、白菜とトーフと味噌を加えて簡単な味噌汁。朝のフルーツ。バナナは賞味期限ギリギリの三割引きのを買っていた。
 午前7時40分、孫の家に向かう。孫は母親とゴミ出ししていた。「お、役に立っとるね」。「なんとか直ったぞ。」「どこが悪かったと」「ネジがゆるかった。もともとは歯車が取れとった」「ゆきちゃん、直してもらったよ」孫(小3、保育園児と別の孫)は動かした。私にお礼の言葉もなく。ま、いいよ。直せただけで私も嬉しい。孫を保育園に届け、さあこれからテニス。
 ところがまたもや、左右のタイヤがガクガクとまたもや、正常にまがらない。またもや。いい加減にせーよ。しかたなく、持ち帰り考える。なにか?左右にタイヤは動くが、前後進させて左右レバーを押すと、きちんと動かずガクガク。これは、電池の電圧が落ちてるからではないか、朝はやくコンビニに買いにいき、デイリーまだあいてなく、セブン。電池取り替えると、正常になった。「三日ぐらい前に電池換えてやったのに」。娘は嘆く。
 単四のこの小さな電池3本で、電波飛ばしタイヤを前後左右に動かしてるのだから重労働してるのではないか。人間にも電池にも労働過多はあまりよくないという結論で。

(M)