血圧は高いけれど
特定健診で、血圧が高かった。熊本市から受診券が毎年送られてきたが、ずっと受診していなかった。すると、市から受診するように電話があった。ようやく観念して健診を受けたら、思った以上に高かった。それ以外の項目は特に異常は無かった。しばらくしてから、市から血圧治療を促す文書が届いた。
65歳までは常勤だったので、毎年職員検診で血圧を測っていた。特に異常な値は無かったように思う。一度コーヒーを飲んだあとに測ったら高めだったので、それ以来測定の日は飲まないようにした。コーヒに含まれるカフェインには血圧を上昇させる効果があるという。緑茶にもカフェインが入っているが、含まれているカテキンには血圧の上昇を抑える効果があるそうだ。
定年後、なんとなく面倒で人間ドックには行っていなかった。非常勤講師になってから、採用時の健康診断書を提出していたが、血圧の項目はなかった。健診時の病院や公共施設に置いてある血圧計を使ってみたら、思いのほか高いことがあった。
覚悟を決めて病院に行こうと思うが、どこに行けばいいのだろうか。大病院は時間がかかりそうだ。それに紹介状がいるとしたら、どうせ医院などに行くことになるだろう。インターネットで、近くを探した。高血圧専門と掲げたところは無い。
血圧治療ができるということで、糖尿病および生活習慣病専門クリニックと心臓病の診断・治療の循環器内科クリニックを候補とした。HPを見ると、両方とも建物は新しく、院長も壮年に見える。生活習慣病より循環器内科だと思い、後者のクリニックに行くことにした。
HPからも予約できるが、電話で午後2時過ぎに予約した。昨年開院したばかりで、明るく開放的な待合室だった。受付に市からの治療勧告の書類を渡したら、備え付けの血圧測定機器で測るように言われた。特定健診の時よりだいぶ低いが、高めではあった。
受診者は少ないので、すぐに診察室に呼ばれた。院長は40歳代に見える。穏やかに話される。そんなに病院に行くわけではないが、近頃は医者も看護師・受付の対応はソフトな感じがする。結局、血圧計を貸し出されて自宅で2週間朝食前と就寝前に血圧を2回ずつ測って記録することになった。そして、それぞれの平均値をグラフにするように指示があった。
家庭血圧の正常値は、最高血圧が135mmHg未満、最低血圧が85mmHg未満で、診察室血圧の正常値は、最高血圧が140 mmHg未満、最低血圧が90 mmHg未満だそうだ。緊張やストレスにより違いが出るようだ。特定健診の時も血圧が高いだろうと身構えていたように思う。
自宅で測ったら、最初のうちは思ったほど高くなかった。日が進むうちに高くなりだした。上腕に巻くカフの位置は肘関節から近すぎるような気がした。説明書には1・2cm離すように図示されている。少し離して巻いて深呼吸を2・3回してから測るようにしたら、値が少し下がるようになった。そして、2回測定の値のずれも少なくなってきたように思う。
2週間後の予約は午後にしてあった。通信制レポート提出締め切り日の翌日で、添削や返送などをしたいと思い、予約時間を午前に変更した。
受付で借りていた血圧計と血圧の記録手帳を渡した。少しして、体重と身長を測った。予約時間から30分くらいしてようやく診察室に呼ばれた。待合室には沢山の人。初診の時は受診者が少なくてちょっと不安だったが、なんだかホッとした。このクリニックは流行っていたようだ。
血圧は高めだが、血圧治療の境界らしく投薬治療は待つことになった。親戚や周りの人が降圧剤を飲んでいることを聞いていた。私も薬を飲むのを覚悟はしていたが、一安心した。
飲まなくて済んだが、冬に入る11月頃、診察に来るように言われた。寒くなると、血管が収縮したり交感神経が活発になって心臓がより強く血液を送り出すようになり、血圧が上がるそうだ。冬場の血圧上昇は脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めるという。
自宅で血圧を測り、最高血圧が140 mmHgを越え続けたら受診するようにも言われたので、通販で血圧計を購入することにした。
血圧計の価格はいろいろである。上腕を突っ込むだけの全自動式はやはり高い。手首式や上腕式にも安いものもあったが、借りていた血圧計と同じものにした。使い慣れたもので、信頼性もあるように思った。
単3電池を4本も使用するので、別売りのACアダプターも一緒に頼んだ。届いて説明書を見たら、内蔵時計は電池で動くのでACアダプターを使うときも電池を入れておくようにとあった。空振りしたような気もしたが、電池は長持ちするだろう。
まだ始めて間もないが、一日に1回か2回は測るようにしていきたい。正常とは言えないが、そんなに高くはないように思う。脳出血や脳梗塞などの脳卒中、狭心症や心不全などの心臓病のリスクを減らすためである。

血圧測定
(熊本教育ネットワークユニオン true myself)