熊本教育ネットワークユニオン

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「政治家は弱い人のためにある」

「政治家は弱い人のためにある」

 

私がまだ若かった頃、県議会に柴田徳善義さん(県教組出身)がいた。柴田さんがいつも言っていたのは「政治は弱い人のためにある」だった。

 

私が50歳の頃、首相は小泉純一郎だ。竹中平蔵とグルになって「聖域なき構造改革=規制緩和」「郵政民営化」を強引に推し進めた。郵政を民営化すれば、聖域なき構造改革=規制緩和で競争力を高めれば、すべてがうまくいくと触れ回った。「自民党をぶっ壊す」と叫び、国民は熱狂した。来熊し辛島公園で街宣車を降り立ったとき、立錐の余地もないほどの観衆だった。「ジュンチャーン」と叫ぶ黄色い声に、私は「反吐」が出そうになった。規制緩和や郵政民営化は日本経済や労働環境を圧倒的に破壊するのではないかと危惧していた私は、ある会合の挨拶で「今、誰か一人〇して良いと言われたら小泉さんを・・・」と発言し、後で「あんなことを公然と言っちゃいかんよ!」と注意された。しかし、その後の日本の歩みを見ると、郵政民営化は「郵政米営化」であって、340兆円ももの郵貯・簡易保険の資金を米国による日本買い占め資金に差し出したに等しい。ちなみに「郵政民営化を促した米国」の郵政は公共企業体だ。

規制緩和は「労働法制」の規制も緩和し、製造業派遣の解禁、有期労働契約の延長、裁量労働制の拡大が行われることによって、現在の非正規労働者の圧倒的多数化・常態化を惹起している。引退を決め込んだ純一郎、引退もせずにのうのうと荒稼ぎ(あらぬことかTVで評論家然としている)の平蔵は、日本社会をむちゃくちゃにした張本人として断罪されなければならない。

河野洋平が息子を国政に出すことを自民党神奈川県連合で相談したときに、純一郎は「ダメだよ。息子を出すなんて。太郎に何が出来るっていうんだ」と言ったらしい。自分も三代目、進次郎を後継にした純一郎の「面目躍如」か。

 

今朝の新聞を読むと、「米転作交付金」の2割が未使用だそうだ。昨年の「令和の米騒動」以降、価格高騰で多くの農家が主食用米の生産を優先し、転作が進まず交付金の使い残しや米の作りすぎによる価格のさらなる下落につながりそうだと報道している。農家が米生産を優先したのは石破前政権による「米の増産方針」があるという。石破政権の農水相は小泉進次郎だ。彼は得意げに「備蓄米」を放出しまくり、その映像をこれでもかとTVで垂れ流した。今、米穀仲買人の倉庫には25年産米が山積みだというではないか。防衛大臣に変身し、米のことなんか知らんぷりな態度に対して、純一郎は「お前に何ができるんだ」と問うただろうか。昨日の新聞によると、「陸上自衛隊中央情報隊の民間人調査」について、小泉防衛大臣は「現時点で不適切な活動を行ったことは確認されていない」「情報収集能力を明らかにする恐れがあるため答を差し控える」防衛大臣として活動内容を把握しているかという問いに対して「平素からさまざまな報告は受けているが、その逐一を答えることは差し控える。必要な情報は報告されており、現地情報隊の活動については現時点で不適切な活動を行ったことは確認されていない」と強調したそうだ。防衛省の「深刻ぶった顔」が思い浮かべられて不愉快だった。実際のところ、制服組は小泉防衛省など上司扱いをしていないのではないかとの疑念、不安さえ生じる。

 

国会が閉じた。国旗損壊罪や国家情報局法、皇室典範改正、そして維新ごり押しの副首都法の成立のために会期を延長し、円高や減税など国民生活に関する対策は皆無だった。

 

裸の王様トランプの罪は言うに及ばず。福岡県議会の「ザマ」は見ちゃおれん。

 

「政治は弱者のためにある」と言い切った柴田徳義先生の「爪の垢」を沢山もらっておけば良かった。

 

                                                               (Trout 2026.7.26)