熊本教育ネットワークユニオン

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│ 2019.3.12│
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合志市議会議員選挙に教育ネットの組合員
福冨かおるさんが立候補予定

 4月の統一自治体選挙で、私達の組合員である福冨かおるさんが、合志市議会議員選挙に立候補します。教育ネット、教育ユニオンおよび連合熊本は、推薦を決定しました。
 福冨さんは、現在、東海大学熊本校と学園大学で英語の非常勤講師をされています。
 これまでも、小学校、中学校、英会話スクール、専門学校、予備校などの教職やフェミニストカウンセリング活動を経験されてきた方です。
 それらの活動の中から、①女性・非正規(臨時やパート)で働く人の雇用環境の見直し、②経済的に厳しい子どもや若者への多面的な支援、③平和で人権が大切にされるまちづくり、を政策の根幹にして「市民が主役、一人ひとりが大切にされる合志市に」するために、頑張りたいと述べています。
告示日は4月14日(日)、投票日は同21日(日)です。当選に向けて全員で応援しましょう。
(写真と私の決意は、福冨さんのリーフレットからの転載)
   会計年度任用職員制度
6月県議会に提案予定
県教委折衝中間報告   

 地方公務員法の改正に伴って、2020年4月から非常勤講師は「会計年度任用職員」に移行します。
 教育ネットは、県教委と結んだこれまでの労働協約の内容が、きちんと新しい制度に引き継がれることを求めて、団体交渉(昨年10月)や事務折衝(11月、12月、3月)を繰り返してきています。以下は、その中間的報告です。

今後の県の日程

 県は、会計年度任用職員制度を導入するために条例改正が必要です。これについて、「2月県議会・教育警察常任委員会で、改正の概要を県が説明している。6月県議会で、条例改正案を提案する予定。」と説明しています。
 なお、教育ネットが把握している情報では、東京都が既に条例化しており、本年6月までに34道府県が条例化の予定です。

会計年度任用職員に移行する職員

 県立学校の臨時・非常勤職員のうち、「非常勤講師、非常勤職員(調理員、介助員、学校補助員、スクールカウンセラーなど)がパートタイムの会計年度任用職員に移行し、臨時採用講師は移行せず、今までのままとなる。」というのが現在の県教委の考えです。

労働協約内容の維持について

 教育ネットは県と非常勤講師の待遇に関する労働協約を締結しており、現在は、それに基づく運営がなされています。しかし、新制度下では、労働協約を結べなくなります。それで、今のうちに、労働協約内容が新制度に引き継がれることが、最も大切な課題となります。
 これについて、県教委は、「維持するように考えている。」という姿勢を示していますが、まだ、その具体的な姿を組合に示すには至っておりません。

労働協約を下回ることはダメ

 新制度における非常勤講師の報酬や勤務時間について、県教委として検討しなければならない課題が幾つかあるようですが、いずれにしても労働協約内容を下回ることがあってはならないと、組合は釘を刺しています。
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 2月16日、福岡市で日教組九州地区の臨採講師等の代表者会議が行われました。
 昨年11月の九州交流集会(教育ネットは欠席)での講演内容について、「会計年度任用職員制度はのマイナス面や問題点について、全く触れられなかった。自分たちにとっては良いことなど無いのがこの制度だと思っている。」という、参加者からの声が紹介されました。
 教育ネットも、会計年度任用職員制度の問題点を、労働協約締結権の剥奪という観点から述べていましたので、問題意識溢れる意見を持つ教組が出てきたことを,嬉しく思いました。(岩本)
 非常勤講師顛末記 最終回
    某高校非常勤講師  Tさんからの手紙

 年が明けて、もう2月も末、非常勤講師として歩き出してから、やがて一年が終わろうとしている。県立高校で週に10時間、4クラスの授業を担当してきた。それ以前は、定時制高校でフルに働いていたから、時間的には楽だったが、非常勤講師が、様々な面で、どれほど不安定な立場に置かれているのかを嫌というほど体験させられた一年だった。
 昨年の4月当初には、私の授業と他の職員の授業が重なって時間割が作られ、その当日、私が出勤して、いざ教室に行こうとすると、生徒たちは重複していた別の職員の授業を受けていたこともあった。その一件があってすぐ、私は教頭に「職員会議に出ることができない非常勤講師は、時間割訂正の場面にいないのですから、どうか配慮してください。」と抗議したことを思い出す。
そればかりではない。同じ学校で、非常勤講師がともに机を並べていることなど、忘れられているのではないかと思うような場面に、いったい何度出会ったことだろう。その一方で、授業があるたびに、私の心を和ませ、私を元気づけてくれたのは生徒たちだった。
ところで、ふと思ったが、普通、生徒たちが、目の前の教師を、正規と非正規、常勤と非常勤などと区別し、差別的に対応することなどない。生徒たちにとって、一つの教室で、授業を通して、自分と対話する大人は、誰でもみな教師だった。こうした生徒たちの素直な対応を、これまでは何気なく受け入れていたが、やがて終わろうとする非常勤講師の一年を振り返ると、教室で一緒に勉強した生徒たちに、本当に温かな優しい心遣いをしてもらったなと感謝している。
それにしても非常勤講師は、学校の中で、弱い立場に置かれている。そのために、いくつもの不当な扱いを受けてきたが、中でも、特にやりきれなかったのは、同じ生徒たちに向き合う教師として、疎外されることだった。勤務条件に制約があったとはいえ、授業で向き合う生徒の情報さえ得られなかった経験は、今も苦い思い出になっている。

(この原稿は2月に頂いたものです。
Tさん、6回にわたる連載ありがとうございました。編集部)

 

 

 統一自治体選挙
連合熊本推薦議員の全員当選に向けて

 1面に合志市会議員に福冨かおるさんのことを掲載しましたが、統一自治体選挙ですから、県議会議員及び市町村議会議員選挙が全県的に行われます。連合熊本は、次の人を推薦しています。県議会議員熊本市選挙区と熊本市会議員および合志市会議員には、他にも推薦候補者がいますが、教育ユニオンに割り振られた人のみを掲載します。