熊本教育ネットワークユニオン

活動の報告と相談の窓口です。またブログ担当者の学習の跡でもあります。過去の記事をご覧になるときは下のメニュー欄をクリックください

MENU

テレビをみて・・・

 昨日、長女から「孫の具合が悪いので保育園にやれない1日見てくれないか?」との依頼を受けた。「11時には近くの小児科に連れて行ってください」とのこと。引き受け、通院も済めせ、「やれやれ」という気持ちで休憩していた。

 テレビをみていたら、「大河原化工機事件」のことがあっていた。

 

 大河原化工機事件とは、日弁連のホームページには次のようにある。

https://www.nichibenren.or.jp/activity/criminal/visualisation/falseaccusation/case4.html

そもそも犯罪が成立しない事案について、会社の代表者らを逮捕・勾留され、検察官による公訴提起が行われ、約11か月もの間身体拘束された後、公訴提起から約1年4か月経過し第1回公判の直前であった2021年7月30日に検察官が公訴取消しをしたえん罪事件。

 始まりは、2013年の省令の改正により、「噴霧乾燥器」は一定の要件を満たす場合は兵器転用が可能となるため、輸出の際、経産省の許可が要ることとなったことらしい。

 噴霧乾燥器とはどんなもんだろう。

https://www.oc-sd.co.jp/product/video/video_sd01.html   3分ほどの動画で説明があっている。

 

 TVのニュースに戻るが、警察署で話を聞かれた3人は(のちに逮捕までされることとなるが)何のことやらわからずビックリという感じだったとか。

 

 2020年3月11日逮捕のときは、供述調書に認められないというのに、「じゃ書きかえます。」と言い、ほとんど書きかえてない調書に署名させられたとのこと。TVを見ていた僕は島田順司さんの言葉を聞いて、自分の事ではないが怒りを覚えてしまった。

 

 そして、検査からの理由の説明もなく、2021年7月控訴取り消し。

 

 驚くべきことに「警察白書」には関係者名は匿名ではあるが、明らかにこの事件とわかり、そして手柄話ととれる記載があったという。指摘されても削除に長期を有することとなる。さらにこの事件では表彰者まで出ている。それも「削除」されたとか。表彰者の昇進は?のようだ。

 

 さらに、この事件に関して驚くべきことの極めつけは、今年(2023年)6月30日、大河原化工機側の東京都と国に損害賠償を求めた民事訴訟東京地裁)審理で、捜査を担当した警視庁公安部の警部補が「事件は捏造」と証言をしたのだった。捜査は出世のための指示とか・・・。残念ながら競争主義による管理からくる結果だとすぐに得心した。

 

 警察・検察の中には全く反省の色の無いものもいるという。まるで荒唐無稽と思っていた「サスペンスドラマ」だ。「事実は小説より奇なり」。

 

 孫の看病でTVしか見ないような1日であったが考えさせられる時間を得た。

 

(Kob)