在特会の、ないことをある、という煽り
空気は酸素O2が、大半であると思っていたが、窒素N2が8割の78%をしめているという。酸素はその次の21%。O2とN2で99%、その他は水蒸気、アルゴンAr、問題の二酸化炭素CO2などなど。
空気がうまいなどと、林の中で感じて酸素を味わっているとばかり思っていたが、大半が窒素であったとは。窒素は畑で作物の栄養素として使うとは思っていた。しかし、人間にとっても重要で支えてもらっていたのだった。それを知ったからといって、行動が変わるというのではないが、人の生命が支えられているのはどんなものやどんなことがあるのか、など考えてなかったようだし、わかってもいないのだと思うしかない。自分の無知をあらためて確認しても、それがなんだだが、宇宙の70%はわかってないと書いてある本もあるから、安心するというか、開き直りもできそうだ。
とはいえ、安田浩一の「ネットと愛国」を読むと、在特会にかかわる人やいきさつなどの、事実を調査してまとめてあるのに、これだけの働きをする人もいる、という驚きと尊敬の念も湧く。
結論的に言うと、特権でないものを特権と捻じ曲げて言い立て、それをもとに(あたかも、社会をよくしようという活動のごとく装い)騒ぐだけ、というのが在特会である、と考えた。
(ネットワークユニオン M)
(どうでも良い編集者の注)
①森林浴で空気がうまいのは、N2やO2よりテルペノイド(低分子の揮発性物質)やオゾン(O3)のようです。
②乾いた空気(水蒸気を除いた)の3番目に多い成分はAr(アルゴン)これは約1%です。千葉県の高校生は部活動で随分以前ですが空気中からアルゴンを単離しました。スゴイと思ったものです。
③窒素が「人間にとっても重要で支えてもらっていたのだった。」のは、私たちの体をつくる「たんぱく質」がアミノ酸からできているからだと思います。たんぱく質の16%(質量比)は窒素です。体内のたんぱく質の量を求めるのに、窒素の量を測り求めることがあります。
③安田浩一の「ネットと愛国」については、下のURLが詳しく好意的な書評
一方、下では違った見方も見ることができる。(樋口直人著「日本型排外主義 : 在特会・外国人参政権・東アジア地政学」)下の中の学位論文(全文)等を参照。