熊本教育ネットワークユニオン

活動の報告と相談の窓口です。またブログ担当者の学習の跡でもあります。過去の記事をご覧になるときは下のメニュー欄をクリックください

MENU

放たれた矢は・・・

放たれた矢は・・・

▲中学校一年生のとき、ふざけていて親友松井君を階段から突き落とし、踊り場に転がった彼は病院に運ばれた。帰り道、いつもは途中で別れる石井君が私の家の路地まで入ってくる。別れ際に大きな声で「周(私の名)、ちゃんと言わんといかんぞ。」と叫んだ。家に入ると母が「何ば言わなんとかい?」と尋ねる。詳細を話し、その夜、母と謝りに行った。松井くんのお母さんが言った「なーんね周ちゃんだったね。誰と暴れたのかと聞いても、怒って誰でもよかたいと答えなかったんですよ。」と。奥をのぞくと足にギブスをした松井君が手を上げてにこりと笑った。大人に見えた。▲高校一年の時は席替えが全くなく。私の前に一年間座っていた本田君は、しきりに振り返って「お前、○○は読んだか。」と尋ねた。続く言葉は「どうせ読んでもわからんだろうばってん。」だった。おかげで(理解したかどうかは別にして)ずいぶん図書室に通った。ついでに国語の教員にまでなってしまった。▲学生時代はマンドリンクラブでギターを弾いていた。宮﨑から来た友人、理学部数学科の鎌田はギターの名手だった(会社を経営しながら今もいろいろなコンクールに出ているらしい)。彼は「音符通りに弾くお前の曲は面白くない」と言った。もちろん音符通りに弾ける技量はなかったのだが。続けて言い放った「増永は誰とでも話が合うから面白くない。」はちょっとショックだった。数年前、マンクラ同窓会で語ったが、そのことは全く覚えていなかった。▲きっと松井君
も石井君も本田君も覚えていないに違いない。しかし、私の心の中に、この四本の矢は明瞭に突き刺さったままだ。

(熊本教育ナットワークユニオン とらうと)

▶︎熊本教育ネットワークユニオンは、地方公務員法が適用されていない労働者がひとりでも加入できる組合です。ただし、地方公務員法が適用される非常勤者(会計年度任用職員)も当面加入できます。▶︎教育と関係ある仕事についておられる方の加入が原則ですが、そのほかの方々の相談も受け付けます。また、家族の相談でもお受けします。▶労働問題解決に長年関わった実績のあるメンバーを有しています。相談内容の秘密は守られます。