熊本教育ネットワークユニオン

活動の報告と相談の窓口です。またブログ担当者の学習の跡でもあります。過去の記事をご覧になるときは下のメニュー欄をクリックください

MENU

台風接近そして漏水通報

台風接近そして漏水通報

 

 新学期早々、台風11号襲来である。当初、ヨーロッパのスーパーコンピューターは九州直撃も予想していたようだ。大型で非常に強い台風に発達して、九州の西を通りそうで進路が気になっていた。

 

 以前、教諭として現任校に転勤したばかりのときに台風が来た。近くのアパートの2階に住んだが、屋根瓦が飛ばされて雨漏りしたことを思い出す。洗面器やバケツをいくつ使っただろうか。

 

 我家が建ってから30年近く経つ。今時の家と違って、引き違いの4枚ガラス戸がある。一応雨戸は付いているが、台風の時は不安である。建って間もない頃の台風では、近くの家の平面瓦飛んできて、雨戸とガラス戸と障子戸の3枚を突き破った。夜で暗かったこともあり、とにかく怖かった。翌朝見たら、平面瓦が手裏剣のように庭の地面にも突き刺さっていた。今もサッシ枠に痕跡が残っている。

 駐車場のプラスチック製の波板も吹き飛ばされた。屋根はセメント製の和瓦だったが、棟瓦は破損し屋根横の袖瓦や屋根先の軒瓦は固定していた釘もろとも吹き飛ばされた。重くて飛びにくい形状で、すぐ側に落ちたので近所には迷惑はかけなかった。我家も含む多くの家の屋根がブルーシートに覆われ、修理までかなり時間がかかった。

 

 その時々に台風対策はしてきた。和瓦は2回飛ばされたので、陶器製防災瓦にした。組み合わせ式で、袖瓦はネジ止めしてある。台風はもちろん熊本地震でも大丈夫だった。2階の2枚の引き違いガラス戸に雨戸かシャッターを付けたかった。スペースの関係で設置できなかったので、強化ガラスに替えた。2つの窓は雨戸を後付けした。

 

 20年くらい前の台風で、昼間に学校で暴風雨に見舞われたこともあった。4階教室の窓ガラスが割れる「ガチャン」という音が何回もして肝を冷やしたことを覚えている。風が弱まってから、建て替えたばかりの弓道場を見にいった。シャッターが吹き破れ、真新しく広い床面が水浸しになっていた。休校で生徒はいないので、顧問2人で雑巾を何回も絞りながら片付けた。家に帰ったら、固定し忘れた雨戸が1枚吹き飛んで壊れていた。

 

 2020年9月の台風10号は猛烈な勢力で九州に向かってくるということで、今までにない危機感を持った。初めて窓の内側にガラス飛散防止のため段ボール紙を貼り付けた。スーパーからもらってきて、東側の雨戸がない窓にガムテープで固定した。九州西岸をかすめるように北上したが、直近に同じようなコースを辿った台風9号の影響で海水温が下がり、勢力が少し衰えたそうだ。我家はどうにか無事であった。今でもガラス窓に飛散防止のために貼った養生テープが残っている家を見かける。

 その後、雨戸が付けられない出窓には格子とフィルムを取り付けてもらった建ったときからの古い支柱式のTVアンテナは暴風で折れそうなので、フラットアンテナに付け替えた。

 

  新築の家はペアガラス標準のようで、雨戸やシャッターがないものも多い。窓が小さく壁の面積が大きいので、台風にも地震にも強いのだろう。1枚ガラスの片開き窓も多い。大きめの2枚ペアガラスの引き違い戸は、暴風や飛来物に対して本当に大丈夫なのだろうか。

 

  台風接近中の日曜日、近くの道路にある消火栓の蓋から水があふれていることに気付いた。近所の方がすでに連絡されたかもしれないが、念のためと思い、初めて水道局に電話した。係に住所や名前と状況を伝えた。PCで見ているらしく、場所はすぐに確認された。委託業者から連絡があるだろうと言われた。

 業者から電話があり、しばらくしてから家に来られた。他からも通報はあっていたようで、漏水確認中と書いたプラスチックコーンが置かれた。

 月曜日、授業で学校に行っている間に修復工事は済んでいた。消火栓の蓋の近くに四角く掘った跡があった。水道管に亀裂でも入っていたのだろうか。

 

 火曜日、台風最接近ということで休校になった。私は授業がない日で影響はなかった。被害に遭われた地域には気の毒だが、大したことがなくほっとした。我家は台風や地震に対して心もとないが、時々手を入れながらこれからも付き合っていくしかない。

 

(熊本教育ネットワークユニオン true myself)