熊本教育ネットワークユニオン

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朝ドラを観てきたけれど

朝ドラを観てきたけれど

 

 「朝ドラ」正式には「朝の連続テレビ小説」が10月から変わった。今は半年で次の作品に変わっていく。昔は1年間だった。昔は8:時15からだったが、今は8時から15分間。昔は月曜から土曜まで週6回だったのが、いつの間にか週5回になり土曜は週のハイライト編になった。金曜の最後に翌週の予告だったのが、ほとんど土曜の最後になった。ところが昨日は金曜なのに最後に予告が放送された。第1週だが、予告はこのまま金曜なのだろうか。

 

    学生だった頃は土曜日と夏休みなどしか観られなかった。教員になっても同様だったが、ビデオ録画が出来るようになって見逃した分を時々観るようになった。最初はビデオテープレコーダーで、あとからはチューナー付きPCのHDに録画した。それでも観られない回もあった。ほとんど見るようになったのは非常勤講師になってからである。授業がない日。授業がある日でも1時間目の授業が空いていることが多かったので大体観られるようになった。今はPCやテレビで動画配信サービスがあるので、録画もしなくて良くなった。

 

    1961年の「娘と私」から始まったそうだが、「おはなはん」「鳩子の海」「マー姉ちゃん」「チョッちゃん」「ちゅらさん」「ゲゲゲの女房」などの題名が浮かぶ。熊本が主な舞台だったのは多分2作だったと思う。

 天草牛深を舞台とした1972年の「藍より青く」の内容は忘れてしまった。本田路津子が歌うテーマ曲「耳をすませてごらん」の爽やかな感じが耳に残っている。

 1976年の「火の国に」は熊本だからと期待して観た初回が、熊本市役所南の電車通りのビルにトラックから植物を運ぶ場面から始まったことくらいしか覚えていない。

 全編を観てはいないし、母から続く朝の習慣みたいなもので懸命に観た訳ではない。中には関心が持てず、ほんの少ししか観ていないものもある。作品数が多すぎて題名を聞いても登場人物や内容・展開などが浮かばないものも多い。

 そんな中でも印象に残っているのは1983年の「おしん」である。全部は観られなかったが、少女編と成人編があった。少女編の中で奉公に出るために船で川を下るシーンがあった。追いかけてきた母と父におしんが必死に叫ぶ。それぞれの表情と声は胸に迫った。祖母が亡くなる別れのシーンでは涙が出たように思う。夏休みだったのだろうか、ドラマに入り込んだ。成人編は時々しか観られなかったように思う。

 

    全くの創作もあるが、モデルとなる人物がある作品も多い。登場人物の名前は実在の人物と似たものにしてある。また作品によっては史実とはかなり異なる展開であることも多いようだ。歴史上の人物が実名で登場してくる大河ドラマでさえ、史実とは違うこともあるようだ。

 熊本市北区に御馬下の角小屋(みまげのかどごや;細川・島津などの大名が休憩所として使用したお茶屋跡の跡)がある。以前そこに行ったとき、篤姫の一行が立ち寄ったことを知った。史実では薩摩の島津斉彬の養女となった篤姫徳川家定に輿入れするために江戸へは陸路で行ったそうだ。西郷隆盛も何度か立ち寄ったという。丁度その頃、大河ドラマの主人公であったが、船で江戸に向かう場面が放送されていた。海路もあったそうだが、幕末はほとんど陸路だったそうだ。

 

    無職になって半年、9月までの作品はほとんど観た。植物学者の牧野富太郎がモデルである。牧野の伝記小説を図書館借りて読んだ妻は、実際とは相当違うと言う。私は冒頭を少し読んだだけだが、家族関係や婚姻関係などが違っていた。それこそ脚本家の創作した物語である。ドラマでは坂本龍馬との出会いもあったが、実際にはあり得ないそうだ。

 いろいろな植物が数多く登場するがどうしているのだろうか。場所や季節によって実物が準備できないこともあるだろうが、花のある植物は咲いているときに型を取ってレプリカを制作して撮影したそうだ。また、レプリカ単体で植える場合は、実際に生えているものと一緒に植えたりして本物感を出したそうだ。新種の植物に人名を入れた学名や日本名が出てくるので、実在人物と同じ発音の登場人物名にしていた。

 伝記ではないので史実と違うことも多々あることを前提に、モデルになった人物の人生や功績の概要を知ると思えば良いのだろうか。

 

    10月から始まった作品は歌手として活躍した笠置シヅ子がモデルである。その歌声には耳なじみがあるが、私は主に女優として認識していたと思う。大阪のおばちゃんみたいなイメージがあるが、その半生は全く知らない。これまた半年間ほとんど観ていくことになるだろう。

 

    9月下旬、新型コロナワクチンの7回目接種を受けた。今回は初めてのオミクロンXBB対応であった。今まで同じ耳鼻科病院に行ったが、駐車場も待合室も一杯。駐車スペースが空くのをしばらく待ったし、座る椅子の空きもなかったので立っていた。こんなに混んだのは初めてである。小さい子から老齢の方までごった返していた。予約時間の最後の方でようやく呼ばれた。たまたまなのだろうか。それともコロナやインフルエンザの影響なのだろうか。

 

    相変わらずとりとめの無いことをダラダラと書いているうちに、急に涼しくなってきた。過ごしやすい秋や春が少しでも長くあって欲しいものである。

 

(熊本教育ネットワークユニオン true myself)