熊本教育ネットワークユニオン

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1200km

1200km

 

 先週の平日、県外旅行をした。4月の年度当初に行くなんて、非常勤講師の時でも授業が始まると思うと、とてもそんな気にはなれなかった。新聞に載ってくる旅行会社の新幹線やバスを使ったプランも考えた。ただ乗っているだけで安心感はあるが、見学地で時間に追いまくられるという話も聞く。結局2泊3日、車で行こうとなった。私たちが高速道路を使って行けるのは、中国地方か四国地方くらいまでが限界だろう。

 

 目的地は今まで行ったことのない島根の出雲大社松江城それに足立美術館とした。宿泊地はいろいろ調べて、全国旅行支援対象の島根の玉造温泉と山口の湯田温泉とした。

 1日目は朝6時に出発した。高速道路のPA2ヶ所で休憩し、運転を交代しながら午後1時過ぎに出雲大社に到着した。平日とは言え、観光客は多かった。さすがに規模は大きかった。楽殿には巨大な注連縄。本殿は全部は見えないが、屋根は壮大だった。参道の緩やかな坂を降りていって大鳥居まで行ったが、想像していたほどには大きく感じなかった。

 車のナンバープレートに島根と出雲の両方を見かけた。島根県の人口は熊本県よりかなり少ないはずなのに、何故だろうと思った。調べたら、ご当地ナンバーで2020年3市町に出雲ナンバーは導入されたそうだ。ちなみに、山口にも2006年下関ナンバーが導入されていた。

 広大な宍道湖を右に観ながら、松江城に向かった。国宝天守閣に登ったが、中は割に広く感じた。階段が急で狭くて高齢者には大変である。昔行った熊本城の宇土櫓の中を思い出した。

 玉造温泉の旅館には、バスで団体客も来ていたが、やはり年齢層は高いようだ。旅行支援のクーポンを使えるところを探すのも面倒なので、旅館でお土産を買った。

 

 2日目、足立美術館に行った。観光客も多かったが、庭園の規模も大きかった。人工の滝もあって素晴らし景観だったが、ただ眺めるだけで中を散策はできなかった。食と美を追究した北大路魯山人の陶芸・漆芸・絵画などの常設展示館があった。横山大観を中心とした近代日本画の展示数は圧巻であった。川合玉堂橋本関雪、下村観山、伊東深水など、TV番組の「なんでも鑑定団」で見聞きした画家の作品もあった。

 次に鳥取県の境港の水木しげるロードに行った。中海に浮かぶ大根島と江島を堤防道路と橋で結んでいた。特に、江島大橋は驚くような長い急坂であった。車のテレビCMで「ベタ踏み坂」と有名になったそうだ。実際にはアクセルはそんなに踏まなくても登れた。

 水木しげるロードはよく整備されていた。妖怪の小さな石像が数十体設置されていた。知っていた中で「砂かけばばあ」だけは見落としたようだ。記念館が改築中で休館だったのは残念であった。

 帰りに牡丹や芍薬が咲く大根島の由志園に寄ってから、山口を目指した。ガソリンのメータも半分を切り給油したいが、島根は普段入れている熊本のスタンドよりリットル当たり20円以上高い。それなら高速のSAで入れようかと思ったが、30円以上高い。高速のスタンドにはトラック以外は並んでいなかった。どうにか持つだろうと山口の公立共済のホテルまで行った。メータの目盛りは最後の1目盛りを割っていた。

 

 3日目、ホテルから出て、クーポンで土産ではなくドラッグストアで日用品を買った。次にガソリンを20リットル入れた。山口でも10円以上高かった。熊本は全国でも安い方なのだろうか。

 初めて関門国道トンネルを通り、人道トンネル門司入り口まで行った。エレベーターで下り、780m程関門海峡の下を歩いた。上を通る車の音がひっきりなしに聞こえた。そして、エレベーターで下関側の地上に出た。目前の海辺の公園には、壇ノ浦の戦いの像や下関戦争での長州藩の砲台のレプリカなどがあった。関門橋を見上げながら、赤間神宮まで歩いた。地図では少しの距離だが、想像していたより時間が掛かった。

 急遽、門司港レトロに行くことになった。駐車場を探してウロウロした。結局、関門海峡ミュージアムという施設の有料駐車場に入れた。門司港駅や港湾その周辺も整備されていた。晴れていたせいかもしれないが、色鮮やかになったように思う。昔来たときは、くすんだ色でもっとレトロな感じがしたように思う。

 次に小倉南区平尾台に行った。約半世紀前の福岡での大学時代にも知ってはいたが、行くのは初めてである。車で近づいていくと平たい山が迫ってきた。カルスト地形を観てから鍾乳洞の一つにも入った。秋芳洞球泉洞よりかなり狭かった。

 

 交通渋滞にも巻き込まれず、無事に自宅まで戻ることができた。3日間で1200km以上走破した。食事も部屋もまあまあで高速やガソリン代も含めて旅行会社のツアーの半額程度で済んだと思うが、さすがにくたびれた。回復するのに旅行期間と同じ3日ほど掛かった。

 松江市山口市も町並みや道路が整備されていた。高速や自動車専用の無料区間も利用されていた。人口は違うが、同じ県庁所在地の熊本市の渋滞がひどいというのもうなずけた。

 

 家に帰ってから、山口にライト付き目覚まし時計を忘れたことに気付いた。旅先で夜に目が覚めたときときに時間が分からないことが良くあるので、初めて持って行った。ホテルからも電話があったので、着払いで送って貰った。気を利かせたつもりが、返って厄介なことになってしまった。

 そのうちに、車で四国に行こうとは思っている。それより遠くへは旅行会社のツアーにでも申し込もうかと思っている。身体が動けるうちに国内を廻りたいものである。

 昨日、新型コロナワクチンの6回目接種券が届いた。非常勤講師を辞めて大人数とは接触しなくなったが、早速予約した。コロナ以前に近い日常は戻ってくるのだろうか。

 

(熊本教育ネットワークユニオン true myself)