巨星墜つ
一昨日(2/9)は熊本教育ネットワークユニオンの執行委員会。みんなが揃う前の執行委員長Kさんとの会話。私「最近、身近な人が亡くなるね。仲間たちがみんな歳とっていくよね。自分も年男、あと何年生きるか分からんね」Kさん「そうね、でも88歳までは生きよう!」・・・何の根拠もない返事にみんなで笑った。
「執行委員会の前に『第7回非常勤教職員(非正規教職員)の集い』案内チラシなどの封筒詰めをやった。該当者全員に宛てて700通近くになった。県立学校だけで、こんなに非正規の教職員がいることに改めて愕然とした。小泉構造改革によって『官から民へ』そして『派遣労働法改悪』で非正規労働者が激増し・・・・・岸田首相は春闘に口出しをする前に、非正規雇用労働者を無くせ・・・・・」
そのようなブログを書こう、と構想しながら水前寺共済会館からの帰路についた。
帰宅して遅い夕食を摂っていると、連れ合いがスマホを見ながら「お父さん、小澤征爾さんが亡くなったってよ」と言う。すぐ、TVにもテロップが流れた。88歳だったそうだ。執行委員長がつい先ほど「88歳までは生きよう!」と言ったばかりだったし、 前回1月21日のブログに小澤征爾さんとサイトウキネンオーケストラについて触れたばかりだったので幾重にも驚いた。
構想していたブログは、以下のように変更を余儀なくされた。
以前はレーザーディスクやDVDで小澤征爾さんを鑑賞していたが、最近はYouTubeで高画質・高音質のサイトウキネンオーケストラを聴くことができる。「第1回ヨーロッパ公演」の記録は、内容も楽曲も出色で、何度視聴したか分からない。近年はパソコンで仕事をしている際にふと「オザワセイジ」を聴きたくなりYouTubeを開く。様々な楽曲を、年に100回(曲)近く聴いているのではないか。視聴するうちに「スコア(総譜)」を見たくなってO楽器店で買い求めたものが数冊ある。もちろんスコアを読める訳はないが、必死で楽譜を追いかけるのも楽しい。
30数年前、私の誕生日(小澤さんと同じ9月1日であるのは密かな喜びだった)祝いに、長野県松本市で毎年開催されることになった小澤さん創設の「松本フェスティバル」チケットを手に入れたいと交通公社(当時)の修学旅行担当者に伝えたところ、数日後「先生、あれはプレミアものだそうで、手に入らないですよ」と告げられ「さもあらん」と納得した。数年前、森都心プラザホールで小澤さん指揮のライブ映像を鑑賞した。演奏会名など詳細は忘れてしまったが、いたく感動した覚えがある。
近年は、食道がん手術後の体調不良や、指揮台に立てないほどの腰痛などで姿を見ることがなくなり心配していたが、やはり来るべきものは来た。9日夜の「ニュースステーション」は30分を割いてCM無しで小澤さんの功績を報道した。キャスターの大越さんも小澤ファンだった。昨日10日の朝日新聞は1面に「小澤征爾さん死去」を報じ、「天声人語」も小澤さん、31面は一面すべてで、その功績を讃えた。
私が88歳まで生きるとして、あと16年。これから何回「オザワセイジ」さんを視聴するのだろう。
(Trout 2024.2.11)
編集者Kが注
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