熊本教育ネットワークユニオン

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喫茶店

茶店

 

 ゴルフとか将棋・囲碁とか、高齢者の趣味として耳にする。そんな趣味はない。加えて老眼なので小さな字が見えない。テレビで韓国時代劇やサスペンスドラマを見ることが趣味といえば趣味だ。久しぶりに紀伊国屋書店で「街とその不確かな壁」(村上春樹)を買ってきて読みだしたが、なかなか進まない。数ページ読んでしばらく経つと読んだ内容を忘れている。家では進まないので、気分を変えに近くの喫茶店に行き、2時間ぐらい時間を過ごしに行く。

 

 チェーン店が工夫をしながらサービスを競い合っている中で、20年来かよっている喫茶店がある。駐車場が4台分しかなく、夫婦で経営されているが、天草出身の70代後半(?)のマスターである。行くたびに3、4人の常連が先にコーヒーを飲みながらおしゃべりをしている。

 

 天草で20年ほど勤務したが、話の中に天草のことがよく出てくるので話が通じることがある。こういうことが、いい点である。

 

 通い詰めていると、常連さんと話ができるようになる。「今日大谷がホームランを打った」「誰々が勝利した」というふうなスポーツ話から始まり俗っぽい話や政治向きのあれこれで、時間を過ごす。時たま、民間企業の退職者や経営関係者だと類推できるような面白い話を聞くことができる。

 

 青年時代を過ごした70年代から今まで年齢を重ねてくる中で、昭和の景気が良かった頃の話や経験談が出てくる。それを聞くのも面白い。Z世代と老齢世代の考えの違いを嘆きながら、温故知新が大事ですよねと慰め合いながら、戦))後の50年代から今日までの自分の人生を振り返られる数少ない場所である。

(HS)