知事ともなれば発言の重みを自覚しておかねばならないのに
またかという感じ。知事に言わせれば「真意が伝わらずに残念」のいいわけか?あるいは「一部の発言を切り取らないでほしい」か?
「事務職ばかりに求職があるという現状をどうにかしなければならないと思っている」という、木村知事の「果敢な決意」には敬意を表したいが、それは「普通科も要らない」とか「医療従事者や介護サービスといったエッセンシャルワーカーと呼ばれる職種の魅力を伝えていくべきだ」(いずれも知事発言(新聞報道))という主張からは解決しないことは自明に近い。
普通科はいらないは論外だが、「エッセンシャルワーカーと呼ばれる職種の魅力を伝えて」もその職業に定着はしないのが現状。エッセンシャルワーカーと呼ばれる職種の魅力は十分伝わっているし免許所有者もいる。潜在的には労働者を有しているのだ。定着しない大きな理由はその待遇の劣悪さである。つまり、学ぶ側や求職側、働く側に問題があるのではなく、使用者側、制度設計側(行政)に問題があるのだ。
小林敏夫