トロンボーンとトランペットの仲
ダニーボーイは、アイルランドに伝わる ”ロンドンデリーの歌” に歌詞がついたものである。 ”’ Tis I’ll be here in sunshine or in shadow (日が照っても、陰っても私はここにいます)と, 戦争に召集される息子への愛を”私がなくなっても、いつでも見守ってる” と親が歌ったものである。
初任で出会った同僚のギタリスト加藤さんから楽譜をもらった。哀愁をおびた心に迫るメロディである。
ギターは、フレットを押さえ、移動させることと音が切れないように演奏させる難しさがあるが、弦を押さえつま弾けば音はでる。しかしトランペットは音を自分の唇で作らなければならないので別の難しさがある。演奏できるようになってもトロンボーンやギターと合奏するとなると、同じ楽譜では不可能。なぜならトランペットはビーフラット、トロンボーンはシの楽器だからである。キーが合ってないという奴である。
トロンボーン奏者の松見さんとは気は合ってるが、楽器はキーが合ってないのである。トランペットでドレミファソラシドと音をだしたら、ピアノではシドレミファソラシと音出したことになる。つまり五線譜のドの音を出す場合、トロンボーンはピアノのドの音を出しているが、トランペットはピアノのシの音を出している。なので,合奏するとなるとトランペットの楽譜は一音上げて書かなければならないのだ。うまくなれば、楽譜をみながら一音上げて演奏できるようだが、今の自分には見えない世界である。