熊本教育ネットワークユニオン

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① 押さえないのに音が出ない

①押さえないのに音が出ない
 トランペットの真ん中にピストンが3個並んでいる。ピストンを押すと、どうなるか。息が長旅になる。息は、トランペットの唇が当てられた入口(マウスピースという)からベル(という)出口まで、洞穴を進む。ピストン押さえなければ最短距離の洞穴であったのが、ピストン押さえると、長くなるのである。なぜか。それまでピストンの壁が存在していたのに、壁が下にさがり、そこに空洞があらわれるのである。その空洞を進まなければならなくなるのが、演奏する人の息(空気)である。なんでそんなことをするのかというと、出したい音を大きくするためである。共鳴という。音の腹と節の位置がかわるからであるが、説明は省略。
 のだが、なんと、①ピストンゼロ押さえなのに、音が出ない。これはなんだと、考えると、空気の通りを遮断しているところがあるということは思った。どこなのか。ピストン3個のほか、抜き差し管3個(トランペットの右側にある曲がったあの部分)と主管1個しか部品はない。なんとかしようと、まず、ピストン1(この管は唇に一番近い)を外して取り出して見る。ピストンはトランペットの筒の部分にはいっている。ピストンを押したら戻るようにバネが入っていて、そのバネを固定するように厚さ0.5ミリほど厚さの鉄板がある。その鉄板は円形であり、出張りがあり真向かい反対側180度隔てている。この出っ張りが、ピストンの壁に縦にくり抜かれた部分から飛び出している。この円形鉄板はピストンに付着していればよさそうだが、単体として、バネを支えている(なぜかまだ考えていない)。ところが、調べ回しているうちに②円形鉄板の出っ張りがつっかえてトランペットの筒部分から動けなくなってしまった。ドライバーを突っ込んだり、耳かきで動かして取り出そうとしたが、ビクともしない。ニッチもサッチもいかなくなった。もうあの超能力者松山さんに頼むしかない。焦る気持ちを抑え松山宅にでかける。松山さんは、筒のなかをピストンの後ろの側にマジックペンを押しあてたたいた。するとすぐでてきた。流石は超能力者。
 ところが、別のピストンから出していたバネを入れようとしたら、③このピストンの円形鉄板が厚さ0.5ミリのくせに、ピストンから出てしまった。出っ張りの片方をピストンのくり抜かれた部分にいれると、もう一方がはいらず、むなしく円形鉄板はピストンの下に落ちていくだけ。何度もやっていると、それを見た松山さんは、それはこっちから入れる、と円形鉄板を90度横に倒して、くり抜かれた場所から簡単にいれた。そこから入れればいいとすぐわかるのも超能力者からかなあ。横に倒していれるなど、考えることもできない自分である。あとは、最初の①ピストンを押さえないのに音が出ないを解決するだけ。あれこれやってみて、ピストンの位置があってない。ピストンの空洞の部分と抜き差し管の空洞の部分が合う位置にビストンを設置しないといけないことがわかり、慎重にその位置に設定して、音がでるようになった。これは何度もあきらめずに自分だけでできた。それはピストン3であった。大雑把かと思っていたが、かなり精密なものであるトランペットと認識した。
 あとは、④うまく演奏する、が残っているだけである。

 

編集者から

理解のために①

 

理解のために② 

https://www.youtube.com/watch?v=k47uPvOUYtk