熊本教育ネットワークユニオン

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分散登校の日々

分散登校の日々

 

 1月24日から勤務校も分散登校となった。9月当初以来2回目である。奇数番号生徒と偶数番号生徒が交互に対面とオンラインで授業をすることになった。今回は定期考査(学年末)が分散登校期間に入っている。高校入試が前倒しになったため2月初めに実施される。考査範囲の授業がぎりぎりのクラスもあった。分散登校ではオンラインの生徒の顔は小さく見えるが、授業内容が曲がりなりでも伝わっているのか普段以上に自信が無い。そこで、グーグルのclassroomに試験範囲や記入済みの授業プリントなどを掲載した。

 ICT支援員の方にいくつか教えてもらったが、応用できずに再び単なるライブ中継となった。講義主体の対面授業をしてきた身には、タブレットを通しての生徒とのやりとりではどうも調子が出ない。生徒は生まれたときからスマホやPCが当然の様にあって、分散登校以外でも授業でタブレットを使っていた。休み時間や授業前も何人かタブレットを開いたり、見せ合ったりしている。制限をかいくぐって授業とは関係ない画像や動画なども見ているようだ。タブレットを配付している以上は野暮かもしれないが、長く教員をしている習性で「学校では至らんとは見るなよ」とか言ってしまう。

 どうにか考査範囲も終わり、オンラインの生徒の顔をスクリーンにも写しながら問題集を自学する時間も設けた。目の前の生徒とは違い、解答が進んでいるのかは分からない。なかには顔を出さない生徒もいる。

 そうこうするうちに、学年末考査となった。2年生を午前に実施したらと1年生は午後、後半はその逆という5日間の日程となった。1日目に担当科目の試験は終わり、「デジらく採点」というソフトを使って採点となった。問題は作成したが、同科目担当の先生に採点設定や答案のスキャナー取り込みなどをしてもらった。設定しやすいように一太郎で作成した解答用紙と模範解答をワード形式に変換して渡した。3回目だが、設定後の採点前後の操作があまり頭に残っていない。いろいろ教えてもらいながら、どうにか採点は終わった。

 今回の設定はもちろん様々な場面で校内LANにつながる校務用PCが必要である。公務員の立場になった非常勤講師にもタブレットだけではなく、校務用PCを旧式でも良いので配置して欲しい。ICTは不得手だが、避けられない。推進を図るというなら非常勤講師にも研修を充実していくのは当然である。

 2月1日に3回目のワクチン接種を受けた。1・2回目と同様に接種部位の痛みが出た。今回は副反応の説明で脇のリンパ節が腫れる可能性を言われた。私も脇の下が痛くなったが、3日ほどで収まった。大分の姉と義兄は接種券が届いてすぐにモデルナ製ワクチンを大規模接種会場でうったそうだ。高齢者は危機感を持つ人が多いようだが、目前の高校生は切実感をどれくらい持っているのだろうか。

 考査後最初の分散登校での授業があった。登校している生徒には答案を返却したが、オンラインの生徒には次の授業などで返却することを伝えた。別の日に半分ずつ返却も学年分散の試験日程も初体験の事態である。対面とオンラインでの授業がもうしばらく続きそうだ。スクリーンにタッチペンで書きながら授業をしていくことになる。黒板全面に3色のチョークで書きまくっていた頃が何だか懐かしい

(熊本教育ネットワークユニオン true myself)