熊本教育ネットワークユニオン

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焦点が合わない

焦点が合わない

 3月中旬、ガラス器具の使用方法を生徒に演示した。1月に生徒実験をする予定だったが、分散登校になり教室とオンライン同時に操作の動画を見せただけになった。3月上旬、分散登校は解除になったが、まん延等防止措置は継続された。全クラスで同じ器具を使い回すことになるので、慎重を期することになった。

 目盛りや標線それに液面に焦点が合わせにくく見づらい。特にビュレット。私が一通り説明しながら実演をした。クラスによっては、「老眼だから」と言ってルーペを使ったこともあった。各クラス2名ほど指名して教卓で器具を使用させた。見ただけでは、手取り足取しても簡単には扱えない。終了後、アルコール消毒もさせた。

 4年前に老眼鏡を購入はしたが、普段の生活では不自由は余りない。新聞や雑誌は字は裸眼で読める。小さい字の文庫本など近頃は眼鏡をかけるようになった。学校ではかけたことはない。教科書等やパソコン・タブレットのディスプレイの字も大丈夫。ただ、定年前くらいからこの器具の目盛りが見えにくいように感じていた

 高校の時は視力2.0で、視力測定表の一番下が見えた。教室の後ろから黒板の上に掛けてある表彰状の小さい字が見えた。弓道場の28m離れた的に空いた穴が見えた。本を一生懸命読んだり、根を詰めて勉強しなかったせいだろうか。福岡での大学時代もそんな調子で視力は低下しなかった。ラジオをずっと聴いていたが、下宿の食堂にある白黒テレビはそれなりに見ていた。その当時熊本では放送されていなかった「宇宙戦艦ヤマト」(1974年)を見たことを覚えている。

 教員になってから視力が低下した。新任の地、天草で14インチのカラーテレビを買った。何だかうれしくて夜遅くまで見た。電灯を消したまま見たり、つけっぱなしで寝てしまったこともあった。

 ふと気が付くと、学校での会議中に見えた少し離れた建物の看板の字がぼやけていた。健康診断の検査で視力が年々落ちて0.6くらいになった。自動車免許更新の視力検査が不安である。郡部の警察署や免許センターで検査するとき少し緊張した。まばたきをしながら目を凝らしてどうにかクリアした。

 ところが、50歳前後から視力が徐々に上がってきた。近視の人が老眼(遠視)になっても、打ち消されない。遠くも近くも両方見えにくくなると聞いていた。毎年の健康診断でも定年頃には1.2くらいになった。老化のせいもあり明るいところでは飛蚊も見えるが、免許更新のときも余裕を持って臨めるようになった。

 5年以上ぶりにセルフガソリンスタンドで給油した。いつも給油している現金会員のガソリンスタンドも他と比べると高くはない。ネットで調べたら、そこは4円安かった。昨今の物価上昇の先行き不安が背中を押したように思う。スタッフの姿は見えない。操作に少々手間取ったが、満タンにして釣りを自動精算機から受け取った。百数十円を辛抱するために一汗かいた気分である。

 2日前、最後になるであろう来年度非常勤任用に際しての健康診断を受けに行った。3つの病院に電話してみた。そのうちの1つは費用が千円ほど安かったが、受け取りに1週間ほどかかると言われた。結局、昨年と同じ病院で4900円かかった。

 会計年度任用職員として一般職公務員(会計年度任用職員制度の前は地方公務員法の適用がなされなかった)となった訳だが、メリットは感じない。新評価や来年度まで免許更新があることで高齢者は辞めていき、若い人は教職を希望する人が減っているようだ。今後ますます非常勤講師の補充は難しくなるだろう。現行の規定にないからではなく、待遇改善の1つとして健診費用の補助を検討・実現しても良いのではないか。

 今ウクライナ情勢に焦点が当たっているが、世界各地には戦争(紛争・内戦)が絶えない。その報道量にはかなり差がある。ミャンマー、シリア・・・・・・、軍隊は一般民衆を守るのではなく、権力者や支配体制のためにあると改めて見せつけられているように思う。

(熊本教育ネットワークユニオン true myself)