熊本教育ネットワークユニオン

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現代にも通じる「侏儒の言葉」

現代にも通じる「侏儒の言葉

    昨年でしたか、Sさんがこのブログに「私の侏儒の言葉」を投稿されました。竜之介は死の前の四年間、雑誌「文藝春秋」に「侏儒の言葉」を書き継ぎました(一部は遺稿)。久しぶりに読み返してみると、なるほど珠玉の箴言です。自分の「ネタ」がないということもありますが、以下「侏儒の言葉」より、三つ。

 

兵卒

    理想的兵卒はいやしくも上官の命令には絶対に服従しなければならぬ。絶対に服従することは絶対に批判を加えぬことである。即ち理想的兵卒はまず理性を、失わなければならぬ。

 

又   

    理想的兵卒はいやしくも上官の命令には絶対に服従しなければならぬ。絶対に服従することは絶対に責任を負わぬことである。即ち理想的兵卒はまず無責任を好まなければならぬ。

    兵卒を「(一部の)官僚」に、上官を「某党総裁」とかに置き換えることができそうです。

 

恒産

    恒産のないものに恒心のなかったのは二千年ばかり昔のことである。今日では恒産のあるものはむしろ恒心のないものらしい。

 すべてとは言わないものの・・・

 

或左翼主義者

 彼は最左翼の更に左翼に位していた。従って最左翼をも軽蔑していた。

 なるほど・・・・・・ノーコメント。

 

 また機会があれば紹介します。というより、「岩波文庫」で是非ご一読を。

(とらうと)