今日の新聞みて!驚いた
「紅麴」の中の原因ではないかと会社が思っている物質はプベルル酸と新聞に書いてある。構造式を見て仰天。一言「トロポノイドではないか」。
早速「大有機化学13巻(第8版)を引っ張り出す。大有機化学はこの13巻のみを所蔵している。
ああ載っている。ただしプベルリン酸となっている。同じものである。
高校までは「亀の甲羅」のベンゼンが有機化合物の中の芳香族化合物の中心である。大学に行くと化学を学べばトロポノイドに出会う。
更にその化合物に魅力を感じるものもいる。
上に HOーが3個とーC=Oがあるが、ここらあたりが面白いところで、多分ーC=Oの場所はその4カ所のどこかにあるようなないような不思議なやつだろう。数学の世界では左右対称ではないが、この平面分子は左右対称ではないか?
ヒトが何人もなくなっている事件だが、構造式に驚いた。
なお、アオカビ(数種のアオカビ)には1930年代~50年代に少なくとも4種のトロポノイドが見出されているという。
随分、以前から研究が進められてる。この分野の研究は日本は世界でもかなり進んでいるようだ。
原因の特定や治療法の研究に期待したい。
注)下の表は「大有機化学」13巻から。