熊本教育ネットワークユニオン

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ボリビア情勢(1) 2019年大統領選挙と続くクーデター どこかで聞いた「不正選挙」疑惑

ボリビア情勢(1) 

2019年大統領選挙と続くクーデター

  どこかで聞いた「不正選挙」疑惑

ボリビア総選挙

1 在ボリビア日本国大使館によると (https://www.bo.emb-japan.go.jp/itpr_ja/102020politica.html

▶ 概況 (1)18日,総選挙が実施され,24日,アルセ候補の当選が確定した。国会は上院・下院ともMAS党が過半数を獲得した。(2)28日,上院及び下院は院内規則の条文を改正し,一部法案を3分の2以上の票ではなく過半数の票で可決できるようにした。

▶ 投票内訳 投票率:88.42%  アルセ元経済・財務大臣(MAS党):55.10%(3,393,978票)

2 2020年10月選挙以前 (『現刊社会民主』2020年12月号 および BBCニュースジャパン 日本語版)https://www.bbc.com/japanese/50384390

2019年10月20日  

 大統領選 エボ・モラレス(現職 MAS党)の4選(モラレスは2006年初当選し、貧困問題に向き合い、ボリビア経済を改善したことで称賛を得てきた)。  

その後の状況

 USAID(米国際開発庁=米軍と密接な関係にあり非軍事の海外援助政府組織)、NED(全米民主主義基金レーガン政権時設立、CIAが非公然でやってきたことを公然とやる目的をもったもの)から支援を受けている極右キリスト教原理主義者や地主階級の民兵を中心とする勢力が「選挙の不正」を口実に暴動。モラレスはじめMASの幹部宅・事務所を襲撃。警察は「取り締まりの中止」を宣言。モラレスはメキシコへ亡命(11月10日)

2019年11月10日   

 トランプ「民主主義にとって素晴らしい日(=BBC訳は「重要な瞬間」)」とクーデターを公然と支持

さらに       

 OAS米州機構)も「不正選挙」キャンペーンを行う。

対して       

 キューバのディアスカネル大統領は「右派によるボリビア国内の民主主義に対する暴力的で卑怯なクーデター」だとツイート。

 ヴェネズエラニコラス・マドゥロ大統領は、「我々は、我々の兄弟であるモラレス大統領に対するクーデターを断固として非難する」とツイートした。

 ニカラグアも、モラレス氏との連帯を表明した。

 またスペインは、「今回の軍の介入は、我々を中南米の過去の歴史へと引き戻している」と述べ、ボリビア軍の役割について懸念。

2019年11月12日  

 民主主義社会運動(親米野党)の女性上院議長ヘアニア・アニュスが「暫定大統領」に

15日には

 警官や軍隊が抗議者を殺傷しても「免責」と宣言。

27日

 キューバ人医師702名を国外追放ベネズエラと国交を断つ。

 

つづく

 

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タグランキング

Twitterをはじめて、タグ(#  )というのがあることを知った。このはてなブログにもある。数日前からブログにタグをつけている。タグってたまぁにしか乗らない飛行機の荷物につけるものと思っていた。

某社タグランキング

1#NCT127_FirstLove

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14#林修の今でしょ講座

 

 

ボリビア情勢(序)基本知識 ボリビアの歴史

このブログでは学習資料で国際情勢も書いてきた。

チリ 『不屈の民』 紹介 不屈の民ー「アジェンデとともに」― エル プエブロ ウニド ハマス セラ ベンシド

https://kenu2015.hatenablog.com/entry/2016/12/16/130411

ベトナム原発 https://kenu2015.hatenablog.com/entry/2017/02/12/111245

インドネシア 『インドネシア9.30クーデターの謎を解く(千野境子 草思社)』を読む

https://kenu2015.hatenablog.com/entry/2017/01/21/104629

トルコ情勢について https://kenu2015.hatenablog.com/entry/2016/12/25/073311

シリアはどうなっているか(3回シリーズ)

https://kenu2015.hatenablog.com/entry/2016/12/27/220058  (第2回)

https://kenu2015.hatenablog.com/entry/2016/12/27/102706  (第3回)

シリア情勢 アレッポとその伝わり方 エバ・バーレットさんはこう言う

https://kenu2015.hatenablog.com/entry/2017/02/11/094914

アメリバーニー・サンダースさん https://kenu2015.hatenablog.com/entry/2016/12/22/094524

ギリシアのSYRIZA      https://kenu2015.hatenablog.com/entry/2016/12/21/232037

スペインのポデモス  https://kenu2015.hatenablog.com/entry/2016/12/16/002333

英国 映画『ブラス!』の中の台詞に感動 https://kenu2015.hatenablog.com/entry/2016/12/07/065100

 

今回、ボリビア情勢を書きたい。参考にしたのは、『月刊社会民主』2020年12月号

書いているのは、成澤宗男さん。タイトルは「不屈のボリビア左翼と民衆の勝利」

 

▶まず、ボリビアという私にとってあまりなじみのない国の位置は、チリの北東部、アルゼンチンの北部、ブラジルの西部、ペルーの東部、南はパラグアイとも接している南アメリカ大陸の内陸部国。

▶その歴史を見てみよう。以下は引用とその要約

約 3,000年前  ティアワナコ文化 ボリビアだけでなくアンデスの歴史を語るうえでも重要な文化

ティティカカ湖周辺:紀元500年ごろからアイマラ系の人々によって大神殿などの建設

9 世紀~11世紀   ティアワナコ文化:全盛期

13世紀はじめ  インカ帝国の勢力に組み入れられる

16世紀  スペインにより1521年のメキシコ・アステカ王国が征服される

     1533年にはインカ帝国が征服される(フランシスコ・ピサロ

1825年  ボリビア独立

    (シモン・ボリバルに命じられたスクレ将軍)

国際紛争  「太平洋戦争」(1879~83)(対チリ)、

      「アクレ戦争」(1899~1903)(対ブラジル)、

      「チャコ戦争」(1932~35)(対パラグアイ

    ➡領土を失い内陸国となる。

    ➡ナショナリズムの高揚。政治的・社会的現実を見る。

1941年  民族主義的革命運動党(MNR)結成

1951年  大統領選挙でMNR党首ビクトル・パス・エステンソロが当選

     ➡軍部はクーデタで政権を掌握

     これに対してMNRに率いられた鉱山労働者や市民たちが

1952 年4月9日 武装蜂起。

   臨時政府を樹立(「ボリビア 革命」)MNRは、錫鉱山の国有化、

   農地改革、旧軍隊の解体、文盲者への選挙権付与を含む選挙制度

   実施など、全面的 な社会改革に着手。

国民の消費水準を引き揚げると同時に開発をも進めていこうとするMNR政権が目指した社会主義路線は、やがて限界を迎える。

1964年、軍事クーデタでMNR政権崩壊(82年の民政移管まで軍事政権)

1964年から82年までのボリビアでは、クーデタにより数ヵ月で大統領が変わるという異常な事態。1982年10月に軍事政権退陣。民政への移管が実施、民主的に政権の交替。この体制が現在も維持。

2005年12月 左派先住民指導者のモラレス社会主義運動党(MAS)候補が53.7%の得票で当選、貧富格差の是正、先住民の権利拡大を掲げて、新憲法制定の実現を目指し、野党の反対に対して南米諸国連合(UNASUR)の働きかけも合って合意に達し、2009年1月に新憲法の是非を問う国民投票と実施した。先住民の権利拡大、地方分権推進、農地改革・土地所有制限、天然資源の国家所有などを定めた新憲法を61.43%支持を得て2月に発布し同時に実施した総選挙で64.22%の支持率で再選された。

 https://nipponbolivia.org/datos/datos_3 から引用要約

ここには書かなかったが、キューバ革命後のチェ・ゲバラボリビアを南米の「最も弱い環」(レーニンの「鎖は最も弱い環で破られる」)とし、農民、鉱山労働者と革命をめざしたが、ボリビア軍にとらえられている。また、独立後現在まで188回のクーデターを経験し現在に至っている。

 途中だが長くなったし、私も限界であり、筆をおく。

(つづく)

 

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マキャベリィ的知性仮説とダンバー数

脳の進化は社会環境への適応によって促されたという考えを「マキャベリィ的知性仮説」ということを、心理学で学んだ。

それと関係い深いものが、ダンバーの提唱した「ダンバー数」である。このダンバー数は、霊長類の脳の大きさと、群れの大きさとの間に相関関係を見出すことから求められ、人間の脳の大きさからダンバー数は150人とした。

150名程度であれば人は社会環境へうまく適応できる。

ところが現在を見てみよう。一人から数人の人が国や世界を動かそうとしている。現代の人類は能力以上のことをしている。そう考えると、ほんと!昨今の日本を含む世界の「指導者」達の無能さ、場違い、センスの無さ、が納得がいく。困ったものだ。

 

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日本で暮らす外国の人々(5)―外国人留学生―

2019年にある日本語教師が外国人留学生の生活をここ5年でずいぶん変化したと書かれている。( 日本語教師が目の当たりにする「留学生の変化」https://jpnt.biz/changes-in-students-trend/ )

変化とともに、多様でもあるに違いない。

 前掲のメールでの友人の報告は、コロナ禍で経済的にも厳しい留学生の状況が報告された。そのページに私が紹介した(新聞記事)専門学校は多くの留学生を受け入れているのであるが、2021年の入学生にはこの厳しい状況を考慮されてか「キャッシュバック」制をとっておられる。各教育機関での支援が望まれる。

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さて、アルバイトの件、「留学生の生活が厳しいようです。アルバイトが頼りの生活ですが週28時間しか出来ませんがそれさえない有り様です。家族が生活を支えるとして留学が認められたのですが、そんな家族ならこの制度で留学はしない。大多数が留学の為に借金をして日本に来ているようです。前期からの授業料が払えていません。国に帰る金もない」とありました。ここで28時間ってなんだ?と思いました。

実は外国人留学生は、「学ぶ」ために来ている(在留資格)ので就労は認められていない。そこで資格外活動許可(出入国在留管理庁へ)を受け、アルバイトとして働くことになるそうです。その上限が通常週28時間なのです。これはどの1週間をとっても28時間以内になっておく必要があります。

学校が定めた長期休業期間中は週40時間、1日8時間働けるようです。場所の制限もあります。スナックやキャバレー、ゲームセンター、パチンコ、スロット、麻雀、ルーレットなどの場所は働くことができません。

 ▶やっとここまで調べました。調べていくうちに、経済的にゆとりがある留学生は日本の学校の様々な教育施設を利用しスキルアップが容易であるが、一方で厳しい経済状況の中、何とか自分や家族の生活の向上のため母国で借金を作り日本で学ぶ留学生は困難な状況であることが想像できる。

▶期待外れのブログになってしまった。

つづく

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日本で暮らす外国の人々(4)

日本で暮らす外国の人々(4)

 

さて、自分の疑問を整理するためにこのブログを書いている。もともとの在留外国人のことを知りたいと思った出発は、ユニオン組合員が勤めている職場の学生の存在である

https://kenu2015.hatenablog.com/entry/2020/12/03/122210

形式は疑問と答えを書くようになるが、詳しい人で誤りを見つけられたら訂正の連絡を求む。また、私と同じレベルの方はこのブログを鵜呑みにしないようにして欲しい。例えばコピー・貼り付けなどはしないで欲しい。統計の数字など時間のラグがあるし、大胆に四捨五入するので。引用にあたっては自分で調べてください(出典の明示は可能な限り行う)。

疑問1 外国人労働者って一口に言うがどんな人が働いているのか?

回答1 答えらしきものは、在留資格【「教授、芸術、宗教、報道、高度専門職(1号イ、1号ロ、1号ハ、2号)、経営・管理、法律・会計業務、医療、研究、教育、技術・人文知識・国際業務、企業内転勤、介護、興行、技能、特定技能(1号、2号)、技能実習(1号イ、1号ロ、2号イ、2号ロ、3号イ、3号ロ)、文化活動、留学、研修、家族滞在、特定活動(特定研究等及び情報処理(本人・家族)、家事使用人、ワーキング・ホリデー、アマスポーツ選手(本人・家族)、インターンシップ、EPA対象者(本人・家族)、医療滞在・同伴者、高度人材(本人・家族)、その他)、永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者、特別永住者」】のうち働いている人ということか。

「日本で暮らす外国の人々(3)(2021年1月25日ブログ)」で熊本市の在住者の円グラフをつくったが、目立つのは留学技能実習1号ロ技能実習2号ロであった。

2019年度の法務省統計の在留外国人統計

によると、概数で技能実習生が約41万、留学生が約34.5万人これらは全外国人労働者の4割程度とすると、外国人労働者166万人(2019年10月厚生労働省)は現在の派遣社員数143万人を上回る数となる。

そこで、私たちはまず、技能実習生と留学生の実態と法について調べることにしよう。そして、引き続き2018年改正された改正入管法(略称)で創設された特定技能1号、2号について考察しよう。

 

つづく

 

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日本で暮らす外国の人々(3)

日本で暮らす外国の人々(3)

昨日の分類の順に、熊本市の在住者の円グラフをつくりました。

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上の方から➡教授、芸術、宗教、報道、高度専門職(1号イ、1号ロ、1号ハ、2号)、経営・管理、法律・会計業務、医療、研究、教育、技術・人文知識・国際業務、企業内転勤、介護、興行、技能、特定技能(1号、2号)、技能実習(1号イ、1号ロ、2号イ、2号ロ、3号イ、3号ロ)、文化活動、留学、研修、家族滞在、特定活動(特定研究等及び情報処理(本人・家族)、家事使用人、ワーキング・ホリデー、アマスポーツ選手(本人・家族)、インターンシップ、EPA対象者(本人・家族)、医療滞在・同伴者、高度人材(本人・家族)、その他)、永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者、特別永住者 まで

円グラフの上から時計回りに示されています。「芸術、宗教、報道、高度専門職(1号イ、1号ロ、1号ハ、2号)、経営・管理、法律・会計業務、医療、」までは人数が少なく、重なり合っています。永住者を除き、目立っているのが、留学技能実習1号ロ技能実習2号ロです。1号、2号って高度専門職、特定技能などにもありますが、これらは内容が全く違います。「特定技能」は一定の専門性技能を有し即戦力となる外国人を受け入れるために2018年入管法改正をして仕組みを作ったものです。

技能実習1号ロ技能実習2号ロは、「労働者」ではなく「実習生」とされ労働者の地位と権利があいまいなされ続けている「資格」(「偽装労働者」と言ってもよい)で大きな問題をはらんでいます。

(つづく)

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